書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

一年前の悔しさを思い出した

 一年前、初めて法人税の申告をしました。それまでは師匠が引き続きやってくれていました。住職になって数年経つので、そろそろ自分でやろうということで挑戦したのです。


最近お世話になることの多いフリーウェイシリーズに、税務もあります。会計ソフトもフリーウェイ製にして連携するともっと簡単に出来ると思うのですが、過去の申告書類を見ながらポチポトと数字を入れていくだけでもなんとかなります。


昨年はかなり苦労しましたが、今回はやっているうちに昨年苦労した点も思い出しながらとなり、スムーズにことが運んでいると思います。


いくつもの書類をいったり来たりしながら数字を入れる作業となり、なんでこんなに申告書を作るのは大変なのだろうかと疑問しかないのですが、日本最高の頭脳を持つ官僚集団が年月を掛けて作り上げ様式です。いずれその仕組みに納得できる日が来ると信じています。


その前に納税者が計算しなくても済むようになって欲しいものですが。


そして、あらかた書類ができあがったのですが、ここで昨年の悔しさを思い出すこととなりました。e-Taxで申告するつもりで作業をしていたのですが、最終的に国税分は手書きの書類で提出しているっぽかったのです。記憶が曖昧で、そうなった理由がぜんぜん思い出せず、法人市県民税については確かにeLTAXで電子申告しているのに、税金の納付はこれまた手書きをしていた記憶がよみがえってきました。


なぜ?


夕方までかかって作業をするうちに、ようやく思い出しました。宗教法人の場合は、宗教活動をしている分には非課税です。当然申告作業も必要なくなります。申告が必要になるのは、収益事業を行った場合。法律で収益事業が規定されていて、それに該当すると課税対象事業となります。該当しなければ宗教活動でなくとも非課税事業となるわけですが、よくできた法律で、世の中のあらゆる事業が課税対象となるようになっています。


正太寺でも市が借りてくれてる土地の賃貸料とか、収益事業に該当するので申告が必要になるわけですが、この際に収益事業だけ会計を分けることになっています。でも、申告する際には収益事業の決算書等だけでなく、宗教法人本体の決算書等も添付することになっています。


世の中でそんな申告をするのは宗教法人だけだと思います。ですから、無償で使えるフリーウェイ税務にそうした機能がないのは当たり前。出来ないんです、フリーウェイ税務を使っての電子申告が。いや、もしかしたら私の理解不足なだけかもしれませんが、出来なさそう。


ここまでで昨年はe-Taxを断念し、悔しい思いをしました。


でも今年は違います。e-Tax国税庁提供のソフト上で直接書類を作成する機能があります。計算機能はなかったはずなので、紙の書類でやることと同じ作業をするわけですが、フリーウェイ税務が自動計算で作ってくれた書類を見ながら転記すればかなりの省力化になります。e-Taxソフトで非対応の添付書類はPDFで提出することも出来るようになったので、二種類の決算書等を添付することも出来ます。


…封筒につっこんで今まで通りの提出をした方が、転記しなくて良い分、早くて楽なのですけど。


e-Taxソフトを最初にインストールしたときには、作成できる帳票が多すぎてちんぷんかんぷんでしたが、今なら行ける気がします。今年の新しいチャレンジということで、がんばってみようと思います。