書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

学習発表会のマイク問題

小学校で学習発表会。子どもたちはよくそんなに覚えられるなと思うぐらい、次から次へと場面転換していく発表をこなしていました。台本見ながらじゃなきゃ、私にはとても出来ません。子どもたちの記憶力はすごい。

学習発表会は子どもたちの成長度合いを見せる意味合いなんでしょうけれど、親目線で見ていると、先生の個性やセンスが大きく影響しているのが分かってしまって、なかなか素直に見れません。先生にとっては年間通してもかなり大変なイベントだと思います。大変お疲れ様でした。

そんな中でのマイク問題。娘がちょっとだけピアノ伴奏をしたのですが、マイクが入っていなかったんじゃないか疑惑が持ち上がりました。確かに娘の時だけちょっと音が小さかった。でも学校のピアノは一応グランドピアノ。普段の練習具合からして、マイクが入っていないからといって小さく聞こえるのがそもそもおかしいと思いつつ、聞いてくれていたピアノの先生もマイク入っていなかったでしょと連絡をくれたので、マイク入っていないと体育館全体に気持ちよく響かないものなんだなと思い直した次第。

本人に確認したら、マイクのスイッチはちゃんと確認したとのことで、とても疑問。前に使った子がオフにしてなくて、娘はスイッチを動かしたからそれでオンになったと思ったのかなぁと、今のところは他に答えが見当たらないのでそれで納得しています。

父親としてはとにかく無事に弾き終えてくれたのでそれで満足で、マイクが入っていようがいまいが全然構わないのですが。

マイクのスイッチ問題は、至る所で発生しますよね。なかなか難しい問題です。

葬儀の場でもしょっちゅうあります。導師のマイクが入っていないくて聞こえないとか。アンプ操作に慣れた司会者さんだと、控え室に持ってきてくれた段階でスイッチが入っていて、オンオフは司会でしますからそのまま使ってくださいと言われることもあります。これが一番間違いがない方法だとは思いますが、絶対オフにしますよ。信用していないわけではないですが、控え室の会話が外に漏れたら、良いことは一つもないですから。

こちらとしても、自分のタイミングでオンオフした方が、間違いがありません。それをしないと次の動作にスムーズに移れないというぐらいに、常にしている動作になっています。司会者さんの優しい心遣いに対応できないんです。

というわけで、葬儀が始まってしばらく後、傍にいた和尚がそっと導師に近づいてマイクの確認をする光景が、今後も続いていくことになるのです。高齢の御老僧が導師の際には、会葬者から見たらそれすらも儀式の一つの手順に見えるほどに自然な成り行きに見えるかもしれません。私も早くその高みに行きたいものです。