書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

昨日の疲れは筋肉痛に。

朝から腰が痛いのです。晩になったら背中も痛いのです。なんでかなと考えるまでもなく、昨日の台風後片付けが原因。山の上り下りでしょうかね。掃き掃除ぐらいでは痛むわけがない。

そんな痛みを鈍く感じながら、娘が学校から持ち帰り、ほぼ妻が面倒を見て育て収穫したバケツ稲の籾摺りを手伝っていると、傍らで情報を伝え続けるテレビからは台風被害の情報がずっと流れています。

湖西市近隣での台風の感想と思うと、まるで別世界かのような被害の深刻さ。今回もまた、停電が発生しています。台風15号の教訓から備えをしておくといっても、時間的にも経済的にもなかなか難しかったでしょうから、きっと多くのご家庭で電気のない生活を強いられているのでしょう。それに加えて河川の氾濫。千葉県市原市では竜巻も発生したと見られています。

今後もこうした大型の台風が度々襲いかかってくるようになるのでしょうか。沖縄のように、コンクリートの家ばかりになるのかもと、娘と話していました。少なくとも、屋根が飛ばされる不安はだいぶ軽減されます。

立て続けにこんな威力の台風が来ると、いろいろな工事をするたびに、想定している災害の強度を修正しなくてはならなくなりそうです。そうなると当然コストはアップします。今まで日本は大変暮らしやすい場所だと思っていましたが、暮らすのが大変な国になってしまいそうで心配です。

人口が減少傾向なら、しばらくそのままにしておいた方が、安全な土地に暮らせる人が増えるかも。でもそうしたら国力には確実に影響してくるしな。などなど、一体どうしたらみんなが幸せに暮らせるんだろうかと、簡単には答えのでない思考のループに入り込んでしまいます。

いやいや、答えは出ているんです。お釈迦様の教えに従っていれば、心穏やかに、安らかに生活できる。それは確かなことなのです。災害についても、体は乗り越えられなくても、精神的には乗り越えられていきます。ただもうちょっと、自然と仲良く暮らしたいと思うと、そうした欲を出すと、途端に人生がハードモードになるわけです。

最初から安全な場所に暮らすのが一番なんですけどね。それが難しい社会になってしまったので、余分に思い悩まなくてはなりません。僧侶にとっては常に人々の安寧を追い求めるのがサガですから、そもそもがハードモードです。