書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

最近の小学校は防災訓練へ参加しましょうなどという声かけはしなくなったの?

静岡県は県下一斉防災訓練の日でした。正式名称はよく知りませんが、とにかく私の小学生時代には当たり前に存在していました。東海地震の危険性が叫ばれだしてからのことなんでしょうか。現在想定されているような地震が来たら、東海道沿線住民の将来プランは全て破壊されてしまいますね。なんとか来ないでおいてほしいものですが、人間できることはただひたすら備えるぐらいしかありません。

珍しくワイドショーを見ていたら、芸能人がファンからの差し入れを断っているのにそれでも届くのが困るという話題を取り上げていました。断るぐらいならいっそのこと、災害備蓄品として種類を増やしている賞味期限が5年とかの食料を指定して差し入れしてもらって、各地の自治体へどんどん寄付してもらえたら良いのに。

有用なことは理解できるものの、コスト的な問題で家庭での備蓄がなかなかできない品でもあります。せっかく買っても、地震に対して安全な場所に保管できない場合もあります。芸能人パワーをどんどん炸裂してもらいたいです。

仮想の地震が発生し、大津波警報が出たのを聞いてから、娘を連れて指定避難地へ避難訓練をしました。入出ではラミネートフィルムで補強されたピンクのA4の紙に、無事を知らせるマークが書いてあり、それを玄関先へ掲示して避難をすることになっています。地震の後安全が確認されてから班長さんなりが各家を回って無事を確認するためのものなのですが、いつも玄関に置いてあるその紙が見つからず、今回は掲示をせずに避難を開始しました。どこ行ってしまったんだろう。早く探しておかないと。今すぐ地震になったら、とにかく何かしらの紙に書いて風で飛ばないようにして避難するしかありません。おそらく崩れているだろうお寺の建物から紙とペンが安全に取り出せれば良いのですが。

小学生の娘と避難する道すがら、友達は誰か避難地へ来るかなぁという話題になりました。学校から参加を促す話がされているものだと思っていたのですが、今まで言われたことはないということでした。ちょっと意外です。

保護者向けには登下校時の避難方法を各家で決めて置いてくれという指示は出ていますしから、当然地域の防災訓練には参加するように促しているものと思っていたのですが。通りで、先生の言うとはやたら聞く長男が付いて来ようとしなかったわけだ。避難地には同級生はおろか、小学生の姿は確認できませんでした。もっとも、全員揃っても10人ぐらいしかいないんですけれど。

中学生は、学校からの指示が出ていて、本部訓練に参加するようになっています。参加を証明する書類も用意されていて、それを学校に提出しなくてはならないので、部活の大会などがなければ強制参加です。自治体側でも中学生向けの訓練を用意して待ち構えています。私が消防団にいた頃は可搬ポンプでの放水訓練で、筒先を持たせて放水の体験をさせていました。あれは良い体験だと思います。一度安全なところで水圧を体験しておけば、いざという時にも安全に筒先を持てますから。高校生は近くても自転車で30分は離れたところにいます。比較的近くにいる地元の中学生は貴重な若い戦力です。

私は消防団で、重いものの下敷きになった人を救助する訓練も受けました。その辺にありそうなものとテコの原理を使って隙間を作ったりするわけですが、ああいう訓練も本当は必要です。準備が大変なので簡単には実施できないとは思いますが、市内をちょっとずつ巡回するような形で実施できたら良いのですけれど。私も訓練は受けたものの、一度だけしか訓練を受けてませんからもう忘れています。とっさには出来ないです。

万一の時の避難の訓練ももちろん大事で繰り返し行う必要はありますが、せっかくの機会だから、自分たちでできる救助方法なんかを身につけるというのは大事だと思います。最近の9月1日は暑いので屋外での訓練には限界がありますので、これを良い季節に移していろんな訓練ができたら良いと思います。静岡県出身者は、非常事態にとっても頼りになると言われるぐらいになりたいものです。