ほぼ無風に近い環境の中で、灰作務を完了。汗もかかず、寒くもなく、良い日ですね。
お檀家さんがお中元を届けに来てくれはじめています。お檀家さんもまた、私と同じくこの時期のお盆がしっくり来ていないと話します。
ですよねぇ。
そのうちに慣れるんでしょうね、というのが、共通見解。来年はまた、違った気持ちで迎えることになるのでしょう。
ということは、今年の感覚は一度きりの味わいかもしれません。いつだって後戻りのできない時間の流れの中で生きている我々ですが、その中でも、節目となる瞬間に今、立ち会っている、と。
なんだかとても貴重な経験をしているように思えてきました。そもそもお盆月の変更なんて、一生に一度もないでしょうから。こんなことをする和尚が次はいつ現れることやら。そして、それを受け入れてくださるお檀家さんに恵まれるチャンスなんて、未来永劫やってこないかもしれません。
そんな感覚を噛み締めながら、さあ、明日は5月最終日、翌日からはお盆です。