書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

よその観音霊場を巡ってばかりですが、お膝元、遠州三十三観音霊場は開創35周年を迎えます

その記念大会が来月、5月9日に遠州名刹可睡斎」を会場に開かれます。その打ち合わせのために本日午後から、可睡斎の会議室に札所寺院が集合したのでした。

一応臨時総会という形を取っています。規約上、他に全札所が集まる会議が開けないからでしょうね。一応全札所に影響のあることですから、決議事項にある程度の強制力も必要になります。単なる会合というわけにはいかないし。力関係が横並びの会員による組織の運営というのは難しいものです。今回も、欠席の場合には委任状の提出をお願いされていました。

会議には1時間半ほどを要しました。今までの代議員会や総会などで細部が詰められてきたであろう当日の日程を確認し、それに合わせて配役を決めていきます。可睡斎は修行道場ですので、雲水さんにもかなり協力もしていただくことになるようです。ありがたいことです。雲水さんにも貴重な体験となれば良いのですが。そんな余裕はないかなぁ。

記念法要は、観音様へのご祈祷となります。これは前回30周年記念大会と同じ。続いて、遠州三山の住職によるトークセッション。司会の提示するテーマに沿って、それぞれの見識を伺えるという事です。ちなみに、遠州三山とは、法多山、油山寺、可睡斎のこと。それぞれ大寺院ですが、かなり隣接しているんです。不思議ですね。

その後、尼僧にして落語家「露の団姫(つゆのまるこ)」さんの落語と講演。ご主人である太神楽曲芸師「豊来家 大治朗」さんも来てくださるということで、曲芸も披露していただくことになりました。事務局の皆さん、各種調整お疲れ様です。自らの寺院運営の傍らですから、大変でしょうに…

そんな記念大会の参加者の募集をしばらくしていましたが、正太寺では参加者が得られず。それでも全体では200名弱の参加者を集められたようです。よかった。記念品のサンプルを見せてもらいましたが、なかなか良かったですよ。参加費無料なのにこんなにもらえるんだ、という内容。事務局のセンスが光っています。

一通りの議事を終え、解散となりました。実はこの会議室に、近くのお寺さんから可睡斎へ修行に行っているお弟子さんがいたんです。たまたま今日、斎主さん(可睡斎の住職のことを斎主と呼称します)の行者(あんじゃ。付き人みたいな役)だったそうで、お茶を出したり、雑用をしたりと忙しくしていました。ヘルニアに苦しんでいるんですけれど、そちらは鍼灸に通わせてもらいながら、頑張っているそうです。

ヘルニアの辛さは伝え聞くところで多少は理解しているつもりですが、実際に経験もしていない私としては、「がんばってね〜」と言いながらひらひらと手を振るぐらいしか出来ないわけです。禅の修行をしながらヘルニアが改善する可能性は微塵もないように思いますが、せっかく念願叶って修行に入れたのですから、なんとかこれ以上悪化せずに、満足のいく修行ができることを願っています。