書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

弁事さんの練習を本格的に開始

息子が弁事を務めさせてもらう日まであとひと月。いよいよ本格的な練習を開始しました。

以前に法戦式で弁事さんが登場するシーンのビデオを見せたことはありますが、それでも「その場」をイメージするのは難しいことだと思います。しかも、法戦式以外にも出番がありますから、それが混乱の元にもなります。

しかし、教えておかない訳にも行きません。本番では書記和尚さんがあれこれ指示をしてくれるはずですが、暗記した文章を大きな声で読み上げるのが一番大事な役割です。その場で指示された通りに動いているだけでは、そちらに気を取られて肝心の文章を忘れてしまいかねません。

忘れてしまっても、そこはすかさず書記和尚が教えてくれるものですが、忘れて焦ったという事実は記憶に強く残ります。トラウマのように。そんな経験はさせたくありません。

ですから、なるべく繰り返し教えて、少しでも不安要素を取り除けたらという思いでいます。

幸い、今のところ息子もやる気です。初めて大きな声を出して読む際には、誰もいない本堂だというのに恥ずかしくて声を出すまでにかなり時間がかかりましたが、一度大きな声を出してしまえば、その恥ずかしさもなくなります。私も昔を思い出しながら、最初から本気モードで声を出しました。中途半端はかえって難しいのですよ。本気で出した方が、やりやすいというものです。

それにしてもですね。

一所懸命大きな声を出す息子が、可愛いすぎるんです。まだまだ幼さの残る声。滑舌よく発声していても隠しようのない幼さが、もう可愛くて。本番ではこの声にキュンキュンしちゃうご婦人方が多数出てしまうのではないかと今から楽しみにしています。