書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

宗務所日記 20180907

午後から北海道地震について、支援対応について話し合う会議が、宗務所職員と関係者により開かれました。距離の問題もあり、現地に赴いて支援をするというのは現実的ではありませんし、現在伝わって来ている情報を見る限りでは、地震の規模に対して不釣り合いなほどに支援要求が大きくないことになりそう、という分析もして、とにかく今は現地の災害ボランティアセンターの稼働を待つことになりました。

ただ、現地の状況を直接確認することも大切ですし、それがまた東海地震への備えに有効に働くことも考えられます。また、宗務所ですから、寺院からの支援要請があれば動く必要があります。一般の方への支援が行き届くまでは、お寺さんが支援要請の声を上げないことも考えられますから、被災寺院を訪ねることは大切でしょう。

今の所、1ヶ寺が大きな被害にあったという情報のみ入っています。私の同安居は無事のようですので、そこはちょっと安心しましたけれど。

というわけで、熊本地震の時にしたように、現地へ視察員を派遣することを念頭に、引き続き情報収集を続け、来週、それも恐らく前半になると思いますが、再度会議を開くことが決まりました。管内のお寺さんにもすぐにFAXで報告をしまして、今日のところはお開きとなりました。

記録のためにここにも現状について記しておきます。 新千歳空港は一部で運用再開。 札幌市内へ向かう電車も、一時間に2本程度運行。 電気は1/3〜2/3のエリアで復旧。今日の夜の段階で、明日にはほぼ全域で送電再開見込みとのこと。ただし、政府は計画停電の検討も始めましたので、最大の火力発電所の修理と再起動が完了するまでは不安定な電力供給になる模様。 高速道路はほぼ規制が撤廃された。 ただし、高速バスは動いていない。 電車は特急電車、在来線共に動いていない。 報道を見る限り、お店も再開しだして、ぱっと見は平常に見えるほど。 道外からの物資の輸送についてはすでに動きだしていると報道があったので、おそらく物資不足による混乱は大きくならずに済むのではないでしょうか。

最大震度7地震に見舞われたとは思えないほどの現状です。電力供給に余裕がないのだけが心配ですね。病院はもちろん、在宅治療をしている方にとっても電気が生死を左右するケースはたくさんあるはずです。現場の皆さんはおそらく自分のことを犠牲にするようなレベルで復旧作業に従事されているものと思われます。一刻も早く電力も安定して欲しいですが、作業に当たっている方の健康にも留意が必要ですし、そのご家族にもみんな揃っての安息が必要なはずです。日本中みんなで気遣いあって、被災された皆さんが早く日常に戻れるよう協力して参りましょう。