書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

意見を聞きながら回ってます

来年のお盆をどうするか、危機感を伝えながら、反応を探っています。皆さん一様に、今年は暑い、来年も心配、その点では一致しています。もしかしたら八月のお盆は今年が最後かもという私の言葉も、さほど驚く様子もなく聞いてくださいます。

ただ、だからと言ってそれが賛成となるかどうかは分かりません。熱中症でどなたかが亡くなられる事態になるよりは、「こんな時期にお盆を動かして」、と責められる方がまだましという私の考えには、そうだよね、と返してくださいます。それを真っ正直に受け取って、時期を動かしていいものか。

お盆の時期を動かすという前例のないことをするためには、丁寧な説明が必要なはずですが、一方で、「こんな暑い時期にご先祖様に帰ってきてもらうのも悪いから、もっと良い時期にやりましょう」という説明の方が、受け入れられやすいかもという思いもあります。でも安易にそれを強調しすぎると、曹洞宗の布教と整合性が取れなくなるという危険もはらみます。。

そもそもが今のお盆行事を構成するに至る経緯が、長い年月をかけてじっくりと自然に行われてきたため、それを紐解いて理路整然と解説するのが難しいというのもあります。話している方は理路整然としているつもりでも、聞いている方はちんぷんかんぷんになりそうという危惧もあります。生半可な話術では、すっきりと伝えられないんじゃないかな。

私は、お檀家さん全員の理解を得るよりも先に、とにかく時期を動かさなくては早晩取り返しのつかない事態になる、と認識しています。行事の主催者であり、代表者であり、それは当然安全管理の責任者でもあります。

おときに回りながらお話をする中で、日々、時期を動かす方へと、確実に私の気持ちは傾いています。早くお世話人さんたちの意見を聞きたいです。