書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

西へ、西へ

連合宗務所会を無事に終え、本来でしたら開催当番ですので全参加者が旅館を後にするまでお見送りをするべきのように思うのですが、教化主事さんがそこまでこだわらない人のため、ある程度のお見送りが済んだところで我が宗務所も解散となりました。

私は一足先にタクシーで駅へ向かうつもりでしたが、そんなこんなで全員早く戻れることになったので、熱海駅まで送ってもらいました。ありがたいですね、タクシー代が助かりました。

新幹線のチケットは、昨晩スマホで手続きをしてあったのですが、1時間も早い電車に乗れることになったので、旅館を出る前にこれまたスマホで変更手続き。最近は便利になりました。みどりの窓口に並ぶことなくこれらのことが出来てしまいます。料金的なメリットをもっと大きくしてくれれば、もっと普及すると思うんですけれど。そうすることで窓口の人手が浮いてくるんですから、同じ人件費で他のもっと重要な保守なりなんなりに人を回せるようになるじゃないですか。

利用者は行列に並ばなくてよくなり、会社はさらに安全に列車を運行できる。いい事が多いように思います。もちろん、スマホの利用が苦手な人も多いでしょうし、そもそもあの画面サイズではまだまだ小さくて見づらいという方も多いでしょう。私もそろそろその領域に入ってきましたからよく分かりますよ。窓口は、そうした方がなるべく待ち時間なしで使えるように維持していただきたいとは思います。みんなにメリットがなくちゃね。

で、一足先に舞い戻った私はどこへ行くかというと、お通夜です。お寺に戻って支度を整えたのち、すぐに出発です。ほとんど支度は整えてあったので、最終確認だけですけどね。忘れ物してしまうと戻るのが大変ですから、念入りに。

慣れない土地のご葬儀で、利用する会場も初めての会場。こういう時は自宅葬の時代が有難かった。ナビがあるので迷いはしませんが、行きすぎることはよくあります。今回は到着が早すぎたのであえて行きすぎました。さずがに1時間半前の到着は早すぎる…

でもそんなに時間も潰せず、1時間以上前に到着することになってしまったのですが、司会者さんと密に打ち合わせをする事ができ、お互いに余計な不安を抱かずにお通夜に臨めたのではと思います。

地元の会場、いつもの司会者さんですと、大した打ち合わせもなしにバッチリお勤めができますが、場所が変わるとしきたりも変わりますので、打ち合わせはとても大切です。宗派が同じなんだから全国共通に思えても、実際には地域による差も大きいですし、そもそもお寺ごとにも細かく違いが出てきます。そう考えると司会者さんは大変だなぁ。我々は多くても数ヶ寺のご住職の対応を覚えれば良いですけれど、司会者さんは地元のお寺に加えて、今回の私のように少し離れた地からくる和尚のやり方にも対応しなくてはならないんですから。今回の司会者さんも大変仕事熱心で、明日も一緒にお勤めができる事がありがたく思えました。

夜は近くのホテルで一泊。車で1時間半ですので十分に戻ることは可能ですが、連合宗務所会の疲れも考慮すると、帰り道の居眠り運転が怖かったので、お通夜へ出かける直前にホテルの予約をしておきました。ホテルに着くと駐車場には結構な台数が止まっていまして、あんなタイミングで部屋が空いていて良かったと思わされましたよ。

夕食は、お通夜の際にいただいたお弁当を美味しく食しました。シングルルームで1人、その姿はかなり寂しくもありましたが…

フロント階のお部屋でしたが、こちらのホテル、ロビーにセルフのコーヒーメーカーが設置されていて、飲み放題なのです。階の移動なくコーヒーを取りに行けて、まるで自室にコーヒーメーカーがあるかのような状態。夜中まで連合宗務所会の事後処理なんかまでしてしまっていたので、お供のコーヒーがありがたかったです。

ありがたい事が多かった今日でした。お通夜のお別れはさみしいものですが、このありがたさも、亡くなられたおばあさんからのご縁です。大切にしたいと思います。