書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

春の総代会

午後から、教区の護持会総会でした。組織体系としては曹洞宗護持会→宗務所護持会→教区護持会→寺院護持会という仕組みがあるのですが、それを意識していらっしゃる方はほとんどいないと思います。

それは護持会長さんたちだけではなく、お寺さんでも同様です。宗務所に勤めた経験がない限りは、意識をすることもないでしょう。

教区護持会総会ですが、通称、春の総代会。各寺院の総代さんたちが集まるから、総代会。内容は、各種組織と同じく、前年度の事業報告、会計報告、今年度の事業計画、予算案審議となっています。

ちなみに、秋にも総代会がありまして、そのまんま秋の総代会と言うのですが、この時には特派布教師さんに法話をしていただくのがメインです。会としての議事があるわけではありません。総会じゃないからですね。お寺側からの理屈ですけれど、総代会と言う名目で総代さんたちに出てきていただき、特派布教師さんの法話を聞いてもらう。動員です。

そんなわけで。総代さんたちが集まりますから、運転手としてお寺さんも集まります。たいていのお寺で、自分の車に総代さんを全員乗せて会場寺院に集まります。

総代会に合わせて、開会の法要と、物故者供養の法要を行います。現役の総代さんが亡くなられた場合、総代会物故者名簿に名前が乗り、総代会が開かれるたびに特別に供養をしてもらえるんです。

退いた後だと名簿に乗りません。やや理不尽な気もします。

昨年秋の総代会に引き続き、私は堂行という配役をいただきました。簡単に言えば、お経を読むときのチーンと木魚を打つ係です。お寺の場合は大きいのでゴーンですけどね。磬子(けいす)という名前です。

本来は導師の動きに合わせて磬子を打つのですが、導師によっては、磬子に合わせて動こうとされる方もいらっしゃいます。法要中にそれがぶれる方もいらっしゃいます。そのあたりを鑑みながら、上手いタイミングで打てるようになってら一人前でしょうか。そのためには、法要の流れがしっくり来るまで身についていないといけません。私はまだまだでした。流れは完全にわかっていて、他の配役なら何事もなくこなせるはずなのに、堂行の席に来ると緊張しちゃって冷静にできません。

長年、新居町の先輩が勤めてくれていたのですが、なぜか昨年、急に私のところに転がってきました。お返ししたいんですが、拒否されました。

この分だと秋の総代会でも私のところに転がったままになっていそうです。今回は大過なく勤めることができましたが、秋は少し複雑なのです。できれば他の配役がいいなと思うのですが、無理でしょうなぁ。

任に当たって他に譲り難し。

私の好きな言葉です。その言葉を胸に、次回も頑張ろうと思います。