書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

宗務所日記

通告質問、みたいな書類を作りました。

3月に、東京にある曹洞宗宗務庁に宗務所の実務担当者が招集されますが、その際に質問事項と要望事項を出せるのです。事前に文書で提出することになっていますので、なんとなく議会の通告質問みたいな感じ。

1泊2日の日程の、一番最後の枠で回答をしてもらえますが、はぐらかされたり、見当はずれな内容だったりすることもあるのも、なんとなくイメージに適っているような。

事前に文書で出しているのに、回答が口頭だけというのもよくよく考えたら不誠実な話だとも思いますが、宗務庁は曹洞宗の中では行政の立場になるので、さもありなんというわけです。同意はできませんが、理解はできます。

そんな扱いをされる質問事項と要望事項、私は毎年欠かさず提出しています。最近ではこれだけが楽しみだったり。

2日目は、そこに至る枠は書記さんに任せることはありますが、この時間帯だけは必ずその場にいるようにしています。だいぶ技術も発達しましたので、スマホでビデオ中継してもらってもいいかななんて思いもしますけれど。

今年はそれを試してみようかな。所長に何やってんのと叱られるよなぁ。当たり前に。

この質問も要望も、考えるのはなかなか簡単ではありません。簡単に答えが見つかるような事柄ではいけませんし、要望するにしても、実はすでにある程度叶っているようなことでは、無知をさらけ出すことになってしまいます。何しろ、回答は口頭なのに、質問内容は出席者に簡易冊子の状態で配布されるんですから。名前も出ますし、所属も出ます。

今回も、質問にしろ要望にしろ、これを見れば大抵の手続きは書いてあるという曹洞宗宗制という曹洞宗内での法律のようなものですね、分厚いこの文書と首っ引きになって確認をしました。今のこの時期、予算編成のことを除けば、暇なんです。じゃないとこんなことしてられませんから。

無事に文書が出来上がりましたので、職員に目を通してもらって、修正や追加がなければこのままFAX送信という流れになります。これもいい加減、メールで書類を受け取ってメールで返信という、手っ取り早い方法に切り替えてもらいたいですが(昨年、この件だけではなくもっと広範囲の事柄で要望を出し、実際にそれに向けて動いている気配はあったのですが、いまだ実現されず)。

宗務所内では、かなり電子化が進んでいます。管内のご寺院さんとのやりとりについても、色々と考えていることはあります。最も、ご住職方の年齢層を考えると、これらを電子化するような真似は、まだまだ控えた方が良いでしょうけれど。

今、ようやくFAXが全盛の世の中となりました。この分だと、あと20年ぐらいすれば、電子化できるかもしれませんね。可能性があるだけありがたいですが、その時に私は関われないのはちょっと残念です。