書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

あけましておめでとうございます

無事に年が明けました。

心配することはありません。私の年内の仕事が終わっていなくたって、年は勝手に明けてくれます。

非情なほどにね。

とはいえ、ぼけ日記も当日に追いついたし、まずまず、いい具合に年が越せたと思います。

今年で二度目となる正月三が日の朝のお勤め「導師」。まだまだ不慣れです。全然スムーズに出来ませんし、緊張から般若心経がちょっと短くなってしまうし。30歳代前半で住職を継いでちょっとしたポカをするならかわいいんでしょうけれど、40歳を超えた年齢でミスをするのは、お檀家さんとしてもちょっと頼りなく感じられてしまうんじゃないでしょうか。

いやでも、緊張感の克服というのは難しいです。般若心経は他のどんなお経よりたくさん読んでいるお経です。祈祷太鼓を叩きながらという普段と同一という状況ではありませんが、それでもショートカットしてしまうんですから、避けられない事態かもしれません。

間違えることがないように、お経本をコピーしてめくらずに全文が見える状態で太鼓を叩いているのにもかかわらず、ですからね。(太鼓を叩きながらページめくりは難しいのです)

一生つきまとう問題かもしれません。そう思うと、この先気が重いです。

まだあと二日あります。明日はお経本をずっと見ながら読むのかな。それもちょっとカッコ悪いけれど。顔は前を向いたままで読める位置にお経本を置けるように工夫できないか、試してみようと思います。そんなスペース、どうやっても稼ぎ出せそうにないですけれど。

こうして私の一年は、先の展望を見据えるよりもともかく、その日一日をどう乗り越えていくかに注力することから始まりました。足元を常に気にしながら一歩を踏み出す、そんなイメージです。

脚下照顧。この禅の教えからすれば、そんなに悪くはない元日の過ごし方だったかもしれません。皆さんも、自分の判断に迷うことがあったら、私にご相談ください。こうしてうまいこと、自分に自信が持てるようにお話をさせていただきますよ。