書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

暮れどきが始まりました

暮れどき初日。気持ちが定まらないのを感じました。お経を読んでいて、違和感があるんです。

昨夜、出初式の訓練を終えて団員と食事をし、帰宅したのは22時ごろ。それからいつものように一仕事と思っても椅子に座って寝てしまって、結局何もせずに就寝。まあ、この流れはここ数週間にわたって続いているわけですが。

そんな状態から、朝起きて今度はお経三昧の時間が送られるわけですよ。自分が自分で分からなくなりました。

よりにもよって成道会。お釈迦様が悟りを開かれた記念日です。そんな日にお経をたくさんのお宅でたくさん読む好縁に恵まれながら、こんなにも心不安定に過ごすことになるとは。

意外に消防団に気が入っていたようですよ。

まあしかし、初日の慣らし運転と捉えなおして、そのうちにはいつもの調子に戻ることができました。縁側から上がり、お仏壇の前で姿勢と気持ちを整え、読経し、お家の方とお話をする。その一つ一つに集中できると、気持ちいいんですよ。すぐに思い出せてよかったです。いつもなら思い出す時間が必要ないのですが、まだまだ身についていないということなのでしょうかねぇ。

午後からは、小学校へ伺って、少年消防クラブのみんなに規律訓練。クラブ員8名に対して、地元の本部長さんと、お隣第五分団の分団長さんと、3名プラス消防署員2名というなかなかの人数で、出初式で披露する規律訓練を指導してきました。

本部長さんからは、春の時点で、この訓練は分団長でやってくれよと通告されていたのですが、結局熱意あふれる本部長さんの独壇場となりました。あの熱意を遮って自分が前に出るほど野暮ではありませんよ、私も。

クラブ員のみんなは素直ですね。私だったらなんでこんなことするのかと疑問に思うところですが、とにかく実践してくれます。出初式という状況と、他の学校のクラブも同じように練習して臨んでくるということが理解できれば、自分たちだけ下手くそだとかっこ悪いというのは理解できると思いますが、その説明一切なしでも頑張ってついてきてくれます。目の前に示された課題に真剣取り組める、いい子達です。

来週もう一度訓練の時間があります。せっかくですから、きっと観覧に来られるであろう保護者の皆さんにも、うちの子よくできてる!と思っていただけるように、一緒に頑張ろうと思います。

あとちょっとですごくかっこよくなるんですよ!