書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

東京へ

お通夜のために、東京へ。先日も日記に書いた件ですね。いよいよその日がやってきました。

宗務庁へは何度か行ったので、品川駅はよくわかるのですが、今回は東京駅経由で目的地へ向かいます。乗り換えがうまくできるか大変心配でしたが、無事にたどり着くことができました。

簡単じゃないか、とうきょうえき!

ただ、新宿駅は通過しただけです。魔窟とかなんとか言われてますので、降りたくないです。

16時ごろ、会場近くのホテルに到着し、ちょっと休憩。30分ぐらい休憩ののち、改良服へ着替え、お通夜の荷物を整えて出発です。

と、ここで忘れ物発覚。絡子がない!

絡子というのは首から下げているアレです。あれがないと、なんとなく緊まりませんし、正装になりません。お経を読む時には最低限必要なものなのです。とりあえず今夜はなんとなくそれで通しましたが、明日は面倒なことになりそうです…

会場に到着すると、喪主さんとの対面となります。この時のやりとりで、だいぶ救われました。私自身はほとんど面識がなく、あったとしてもお寺の玄関で何処の方かもわからずにお会いした程度。電話で少しお話しはしていましたが、実際にお会いしてみて、ようやく安堵することができました。

入出の皆さんと同じように、正太寺を大切にしてくださっている方でした。ありがたい。

そもそも、わざわざ遠く離れた菩提寺に、葬儀に来てくださいと声をかけてくださる方ですから、悪い方のはずはありません。それは分かっていましたけれども、やはり実際にお会いして、体の芯でそれを感じることができて、安堵したのです。

お通夜の後も、故人のお仲間と1時間ほども一緒になってしゃべることができました。どんな方なのか分からずにいたのですが、これがまた、当地で活躍をされた方で、しかも皆さんから慕われていた方ということが分かり、それがまた嬉しくて。菩提寺として鼻高々です。菩提寺関係ないんですけどね。でも嬉しくて。

たくさんの方がお通夜にも訪れていまして、お通夜開式直後からお焼香を始めてもらいましたが、50分ほどかかりました。咳は相変わらずですが、お経の間は少し止まっていてくれました。でも、この長時間の読経は、喉にはなかなかのダメージだったかもしれません。明日が心配。

お通夜の後にも食事をいただいたのですが、ちょっと遠慮しながら食べたので、ホテルに戻ってから少し何か食べたくなりました。すぐ目の前がコンビニでしたので、スープ的なものを買ってきていただきましたが、故人の生前を想像しながら、一人ホテルの一室でいただくスープというのも、なかなかいいものでした。地元での葬儀ではありえないシチュエーションですからね。

明日の葬儀は10時半から。朝は少しゆっくりできます。タイムスケジュールもこちらとはだいぶ違うので、せっかくある時間を使って、何度もシミュレーションして臨みたいと思います。