今月下旬に随喜させていただく晋山結制式にて、私は知庫寮(兼知客寮)の配役をいただきまして、とりあえず謝誼を入れる可漏を作る仕事を任されました。
翻訳しますと、今月下旬にお祝いの儀式をするお寺がありまして、その手伝いをさせていただくのですが、当日の会計(兼受付係)の1人となり、とりあえずお手伝いのお寺さんへの御礼を入れる奉書紙を折って作る封筒の代わりのような物を作る仕事を任されました。
界隈の曹洞宗寺院では、普段はともかく、大きな儀式をする際に大量に作成する謝誼用の可漏は、なんとかパソコンを使って印刷出来ないか、というのがちょくちょく話題に上がっていました。
私の存じ上げているお寺さんではその作成に成功していましたが、私は残念ながらまだ未達成。今回、いよいよ本腰を入れて取りかかることにしたのです。
Googleで「可漏 印刷」と検索すると、すぐに大変参考になるページが見つかります。お寺で使うのに便利なソフトを配布されているお寺さんでして、そのソフトの機能の1つに可漏の印刷も含まれているのです。
そして、おすすめの用紙も紹介してくださっています。和紙風のOA用紙があるのは知っていましたが、厚手のA3ノビの物が、良い具合に使えると言うことでした。
私もそれを参考に、OA用紙で和紙風で、90kgのものをお試しで100枚購入済みでした。謝誼用としては100枚で十分余るので、追加購入しておくかは要相談ですが、とりあえず紙は届き、後は先ほどのソフトをダウンロードして…
と思ったら!
ダウンロードでは提供しておらず、実費でCDを送ってくれるとありましたが、だいたい2週間に一度まとめて発送していらっしゃるそうで、今から最大2週間かかるとなると、晋山結制の1週間前。あまりにギリギリ。
泣く泣くWordで細かな位置合わせをしながら作成することにしました。最終的に折りたたんで可漏を作りますし、中に印刷する文字も単純な文章用のレイアウトではうまく再現できません。テキストボックスのオンパレードです。
さらに差込印刷にして、データはExcelで流し込みます。一太郎の方が遙かに使い慣れているのですが、今後使いたい方が現れたときのために、Wordで作っておくのが良かろうと思いまして。
豊川稲荷(妙厳寺様)で開かれて布教講習会の受付業務を終えて帰宅した後、すぐさま取りかかり、途中お祭りの準備に抜けてまた戻り、深夜までかかってようやく画面上ではきれいに動くように仕上がりました。
テストはまた明日。A3ノビに印刷して、可漏の形に折らなければなりません。折った状態で、うまいバランスで印刷出来ているかが重要です。
とはいえ、受け取った側はあんまり見ないんですけどね…
失礼があってはいけない。それが全てです。印刷であっても失礼にはならなくなってきた、そんな時代に感謝。