書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

宗務所日記

7月に入りました。もう平成25年も半年が過ぎてしまったわけです。あっという間と感じるようになったのは、それなりの年齢になったからか、毎日が充実しているからか。


子どもたちも幼稚園や学校でプールが始まり、毎日楽しそうです。頭から水をかぶるのが大嫌いだった長女も、自分から潜って遊んでいますから、子どもの成長というのは、親の心配など必要ないのかも知れませんね。日本の教育は、割りとよく出来ているようです。この年になって昔自分が受けた教育に疑問を感じる瞬間もありますが。


宗務所のある浜松市中区は7月お盆のため、宗務所もなんとなくお盆の雰囲気です。正太寺は8月お盆ですから、ひと月余分にお盆の雰囲気を味わっています。・・・嬉しくはありません。和尚にとってお盆は、1年で一番体を酷使する時期ですから。


もう少し体を労ってお盆の行持が行えたらなといつも考えています。8月お盆はやめにして、7月お盆にしましょうよ。だいぶ暑さが違います、きっといつもよりは疲れが違いますよ。


冗談交じりにそういう話題をお寺さん相手にすることがあります。お檀家さんと話していても、余りに暑い日にはそういう話題を切り出すこともあります。もちろん、半分以上冗談ですという空気を醸し出しますよ。


でも、日本の気候は明らかに変化しています。それも急激に。いつまでも今のままのやり方で続けられるかは、心配です。当分は寒冷化する気配はないですしね。


日本の行政は、道路や河川で危険な箇所があっても、例えそれを認識していても、危険解消に乗り出すには何かしらの事故が起こらなければなりません。悪意があるわけではありません。なぜその工事をする必要があるか、明確な理由を求めているだけです。住民が納得しやすいように。


なぜもっと早く対策を講じなかったんだ、という声よりも、なぜ今まで大丈夫だったのにお金をかけてわざわざ工事をするんだ、という声の方が強いのでしょうね。


まあそれも、行政はお金を無駄に使っていると住民が思い込むに足る、今までの行いからくる「実績」があるからなんですけれどね。


和尚への風当たりも強いです。楽になる方へ流れれば、批判が出てきます。個人単位ではなく、「僧侶」という全体で見られています。不祥事がニュースになって広く目に触れる機会も過去たくさんありました。


そういう「実績」があるから、楽をすれば批判が出るのです。ですので、それを打ち消す、本当の意味での「実績」を積むことが、体を労る第一歩になるわけです。


でもその実績は、体を労っていては積めそうもないというジレンマが・・・


そういうわけで、いつも悩んでいます。いつまでこの体が持つのか。膝はもう限界を超えています。ノドも年々弱くなっています。酷使しているから仕方ありません。膝も喉も、消耗品です。


お盆は大事です。お檀家さんを一軒一軒回ってご供養して回るのも大切です。減らしたくはありません。その機会が無ければ、お檀家さんと直接お話しをする機会は、ほとんど無くなってしまいます。先を見れば、これはお寺にとって死活問題です。和尚個人の評価をしていただく機会を失うことになるんですから。


でも、時期はずらしたいなぁ。


半分は冗談です。


でも残りのもう半分は・・・



と、ここまで書いて、ずいぶん好き勝手な内容であるため公開をためらっておりました。でも、日記ですので、公開します。意見発表の場を別に設けたいなぁ。