書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

緊張2連発

庚申様の大祭、無事に勤め終わりました。ちょっと焦る場面もありましたが、初回でこれだけまとまっていれば、十分でしょう。維那兼堂行という難しい役所を勤めてくれた隣寺副住職に感謝感謝。


午後からの落慶法要。湖西市太田の長栄寺様です。火災で焼失した伽藍を、本堂、位牌堂、そして書院・庫裏を再建いたしました。庫裏の部分は生活するには不足していますが、書院を活用するための設備としては、十分です。


世話人さんたちから時折聞いて想像していたのとはかけ離れて、立派な伽藍で驚きました。もっとこじんまりとしているかと思ったら、大変優雅なたたずまいです。正太寺よりも本堂内は広いかも。位牌堂はさすがに正太寺の方が広いですけれど。やたら大きいですから、うちは。


本堂の落慶法要に続き、開山堂・位牌堂・庫裏の落慶法要、そして檀信徒総供養と進行していきます。私は侍者を勤めさせていただき、導師の動きに合わせてサポートをしました。


侍者ってなかなか大変です。進行が分かっていないと役に立てません。でも、直前になってその進行表が変更されたりして、とてもじゃないですけど暗記できませんでした。あんちょこをチラチラと眺めながらのお勤めとなって、非常に疲れました。


でも、完成した本堂を見て涙するお檀家さんや、苦労の中再建にこぎ着けたお世話人さん方の晴れやかな笑顔を見ていると、疲れも何のその、力が沸いてきます。(その反動も来ますが。)


やはり、おめでたい式というのは、楽しいですね。緊張の中にも、勤めることの出来る嬉しさがあります。直前まではそんな気持ちにはなれないものですが、法要の最中に心境がどんどん変化していくのです。


法要の後、場所を移して、祝膳をごちそうになりました。随喜のお寺さんと、長栄寺のお世話人さんで、非常に楽しいひとときを過ごしました。法事の後席とは、やはり雰囲気が違います。何度も何度も「おめでとうございます!」という言葉が発せられます。


今日は、良い日でした。とても良い日でした。毎日が良い日であるのですが、その中でもひときわ輝く一日となりました。気持ちいいですね。