書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

今年はe-Taxで確定申告!

宗務所に勤めだして確定申告の必要が生じて以来、ずっとやろうやろうと思っていたのが、e-Tax。書面の提出が必要なくも、インターネットを介して電子申告する、というものです。切手代もいらないのでお得。ただ、住基カードの取得が面倒で、いつも国税庁の確定申告コーナーで作成し、印刷して郵送、という選択をしていました。


今年はついに、重い腰を上げてe-Taxに挑戦です!市役所へ行って電子証明書付きの住基カードが欲しいと告げれば、必要な書類を受け取れます。


それほど記入項目も多くないので、すぐに書き終わります。印鑑も三文判でOK。


自動車運転免許証と保険証を本人確認書類として渡して、呼ばれるのを待ちます。免許証だけでも良いのですが、その際はICチップを読み取るための暗証番号が必要になります。私ははっきりと覚えていないのでどうしようか悩みつつ窓口へ行ったのですが、職員はそんなことは一言も告げずに、上記2種類の本人確認書類があれば今日カードを渡せます、と言うだけでした。


うん、たぶん、それが正解。分かっている人なら暗証番号の入力で済ませたいと申し出るでしょうし、国保の保険証も個人別カードになりましたから、普段持ち歩いている人も多いことでしょう。保険証を持っていない、という段階で、暗証番号をご存知であれば・・・と切り出しても遅くありません。


数分して名前を呼ばれ、住基カードの暗証番号と、電子証明書の暗証番号の設定を行います。これは自分で行います。お店のレジにあるような、ICチップ搭載クレジットカードを使うときの暗証番号を入力する端末と同じもので、住基カードの暗証番号を設定し、電子証明書はタッチディスプレイを備えたパソコンで、でかい画面に表示された入力パネルに対して設定します。


丸見え。角度的に窓口を訪れた市民からは見えないようになっていますが、となりの部署の職員からは丸見え。でも役所の窓口で求められるのは、おそらく入力のしやすさが最たるポイント。理解し、納得いたしました。


カードの発行手数料が500円。電子証明書の手数料が500円。計1,000円を支払って、無事に住基カードを入手出来ました。


e-Taxのためにしカードに加えて、これを読み取るカードリーダーが必要になるのですが、手持ちの機械が使えそう。窓口で対応している製品のリストをもらえたのですが、その中に入っている製品が、どうも私が持っている物と同じっぽいのです。型番までは覚えていないので確たるものはありませんでしたが、帰宅して調べると、案の定でした。


ソニーFelicaリーダーなのですが、Edyのチャージに使っているんです。これが住基カードにも対応していました。Macには非対応なのですが、e-Taxの時だけWindowsを使うことを自分に納得させました。


e-Taxを使うと、一度だけ特別に控除が受けられます。その額3,000円。カードリーダーを買うとこれぐらいかかってしまうので、せっかくの控除が台無しです。


e-Taxが遍く普及するまで、毎年控除が受けられれば良いんですけどね。


自宅に帰り、さっそく取りかかります。細かな設定は、国税庁のサイトにあるアプリをダウンロードすると自動的にやってくれます。あとは画面の指示に従ってe-Tax用の暗証番号を設定したり、役所で決めた暗証番号を入力したり。手順は多いですが、難しくはありません。


初期設定の最終段階で、ICカードリーダーが認識出来ませんと言われてしまいましたが、ブラウザを起動し直したら認識してくれました。すでに入力した暗証番号など、途中までの過程は保存出来るので、無駄にはなりません。


そしていよいよ確定申告書の作成です。すでに書面で提出する用のコーナーで作成済みだったのですが、パッと見たところ、そのデータの流用は出来ないような雰囲気でした。源泉徴収票が2枚だけなので、あまり追求せずに、あらたに入力し直しました。


あっというまに書類が出来上がって、あとは電子的に送信するだけの所まで辿り着きましたが、ふと昨年の確定申告書を見てみると、源泉徴収票がもう一通。宗務庁からのものが添付されていました。


年に一度行われる、宗務庁での会議に参加すると手当が付くのですが、その分の源泉徴収票です。昨年も参加しているので、当然源泉徴収されているはず。微々たる額ですが、そのちょっとした金額が収入に加わるだけで還付金額がくんと減ったりもするんですよね。


宗務庁のから届くのはいつもあまり早くなくて、月末頃だったように思います。e-Taxによる申告はすでに15日からスタートしているのですが、これではまだ申告出来ません。宗務庁さん、早くして!


でも、いつもなら、データの入力が終わったところで印刷をして、源泉徴収票を糊付けして、印鑑押して、封筒に宛名を貼り付けて(貼り付け用の宛名が、確定申告書と一緒に印刷されるんです)、切手を貼って投函しなくてはならなかったのが、全部省けるんですよ。


事前の準備が手間ではありますが、でも便利ですね。感動です。


唯一のネックは、電子証明書の期限が3年、ということ。3年経ったら、市役所へ行って手数料を払って更新をしなくてはなりません。3年間に必要になる切手代よりも、手数料の方が高いのです。(更新の際も、たぶん500円だと思う)


これ、ちょっと、変ですよね。せめて期限が5年であれば、角2封筒に入れて120円で送るよりも安くなるんですけれど。ここだけ、強く改善を求めます!でもe-Tax、楽ちん!