書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

宗務所日記

思い返してみれば、一日数字を眺めていました。


まずは今年度の補正予算作成の必要があるかどうか見極めるために、年度末までの支出想定表を作成して、収入は今日時点の数字のまま、支出をどんどん加えていきました。


そしたら、ギリギリで赤字にならない見込みと言うことが判明。あくまで見込みなので、その点は心配ですが、急に大きな資金が必要にならない限りは予算内に収まりそうです。


昨年度までは、予算上で支出超過であっても、あらかじめ繰越金を繰り入れた形の予算書にしてあったので(体裁はちょっと違ったのですが)、万一収入不足になっても補正予算を組まずに対応できたのですが、今年度はそれをせずに赤字の予算書を作成したため、本当に赤字になる場合には、繰越金を繰り入れる補正予算を組まなくてはなりませんでした。


事務費は当然として、事業費も切り詰めればなんとか収入の範囲内で収まるかな、と予想はしていましたが、ギリギリ、本当にギリギリで単年度黒字を達成できそうです。


特に事業費は、予算の段階でもかなり引き締めた金額だったのですが、担当主事さんの協力もありまして、驚くほどの圧縮が出来ました。ただ、その主な部分は研修会の講師料。報酬の不要な講師で研修が成り立ったから良かった出ず化、これが毎年出来るわけではありませんので、来年度予算では今年の実績に応じての予算配分、というわけにはいきません。


だからやはり、来年度の予算も、赤字予算となりそうです。素直に繰越金を収入に入れた予算書を作れば補正いらずなのですけど(それでも補正が必要なほどの大幅な予算の組み替えは起こらない、はず)、それをするとぱっと見で収入と支出のバランスが分かりづらいのですよ。


作ってる側は分かりますけれど、はっきりと言えば、管内のご住職方に、宗務所の運営がカツカツであることが分かってもらいづらくなるのです。繰越金が単年度収入の半分ぐらいはありますから、それを収入に入れこんでしまうと、支出に対して収入が圧倒的に大きくなってしまいます。実際は繰越金を食いつぶしかねない状況なのに。


それを回避するべく、繰越金の一部、必要な金額のみを予算計上時に繰り入れる予算書をずっと使用していたのですが、それであっても赤字であることが分かりづらい、というわけで、思い切って赤字予算の作成となったのでした。


たくさんあるように思える繰越金。でも、本当は全然足りません。東海地震でも発生すれば、少なくとも1年は宗務所の収入は途絶えます。ほぼ全額が管内寺院に負担して頂いている宗務所費ですから。いわば税金です。地震でぐちゃぐちゃの時に、そんなお金、徴収出来ないでしょう。


その状態では通常の事業はほとんど出来ませんが、対応に追われる職員には最低限の日当ぐらい必要でしょう。放って置いても他にも経費は係ります。現状の繰越金では、それらをカバー出来るとは思えません。今年度だって、なんとか僅かながら黒字見込みですが、ちょっと事業費が膨らんだだけで赤字になるんです。年度残りふた月半、何があるか分かりません。


なんとか黒字で今年度を終えるために、さらに経費を切り詰める日々が続きます。胃が痛くなりそうです。補正予算組んだほうが、私の体には良いかもしれませんね・・・