書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

宗務所日記

来週月曜日は、予算所会に備えての職員会議があります。予算所会に提出する書類を、職員全員にチェックをしてもらう大切な会議。書類の不備を少しでも減らそうと、目を皿のようにして点検をしました。


そうしたさなかに、お寺さんの訃報が飛び込んできました。第一報は、私の所属する教区のどなたかがご逝去されたらしいという未確認情報でした。最初は分からなかったのですが、その情報のいくつかの点と符合する方に思い当たりました。


ほどなくして、正式に訃報が届けられることとなったのですが、ショックでした。まだお若い方丈様だったのです。


地方のお寺の住職によくある、兼職をされている方でして、そちらの仕事が忙しい方の場合には教区の行事でもなかなかお顔を会わせる機会がありません。その方もそうでした。しかし、それでも何度かお会いしたことがあります。


あまりに早すぎるご逝去に、動揺は隠せませんでした。訃報を全教区長さんにお届けしつつも、予算所会の準備を継続したのですが、どうにも集中が途切れがちになります。


個人的に親しいわけでもないのですが、同じ教区の僧侶です。そこはそれ、ひとたび何かあれば、一致団結して取り組める、そういう輪の中にある関係です。決して他人ではありません。


訃報と共に届けられた葬儀日程は、明後日日曜に通夜、翌日に本葬儀。月曜日です。職員会議の日です。時間は10時から。職員会議は15時からですから、時間は間に合います。でも、書類を印刷したりする時間が無いことにはたと気付き、終業30分前から慌てて印刷をして、なんとか整えることが出来ました。


冷静さを欠いていたのが、よく分かる出来事でした。


お悔やみにも行かなくてはなりません。住職と相談し、明日の朝一番で伺うことに。せめて弔いを、しっかり勤めたいと思います。