書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

初どき初日

暮れどきの記憶がまだ新しいうちですが、今日から初どきがはじまります。お盆や暮れとは違い、初どきはお寺に寄ってもらって、一緒にお経を読み、ご先祖様のご供養をします。一軒一軒回らなくてよいという意味で、和尚にとっては負担が少なめな行持です。


とはいえ、初日に祭壇を作り、毎日約30軒分のお位牌を位牌堂から移動させ、お勤めをし、元に戻し、最終日には祭壇を解体する、という具合で、仕事量はけっして少なくありません。


初どきは夜行いますので、昼間は通常営業です。日々の仕事にプラスして行うので、おときだけに没頭できるお盆や暮れはまた違った疲労があります。


それでも、大勢のお檀家さんと一緒にお経を読むという機会は他に無いので、充実感もあります。しっかりと集中し、お経を読む。背筋をビシッと伸ばし、さすが曹洞宗のお坊さんだと思っていただけるように心がけることは、体はつかれても心は磨かれます。気持ちが良いことです。


私がそうして醸し出す緊張感がお檀家さんにも伝わり、よりよいお勤めが出来たとしたら、それこそ素晴らしいじゃないですか。


今日の一番の失敗、初日の写真を取り忘れたことでしょう。この日記にも載せたかったし、しばらく間のあいている正太寺通信にも使いたかったし、ホームページでも見せたかったし。


法要中は写真を撮っていられないので、始まる前の賑わいを、明日こそは写したいと思います。