書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

急ピッチで年越し準備をしています

朝から訃報が届いて大わらわな正太寺です。でも住職が帰ってきたので、葬儀の支度はしてもらえるし、その間に私は年越し準備が出来るし、先日のような切迫感はありません。和尚が2人居るって、素晴らしい。


ただ、その訃報自体から受けるショックが大きかったです。つい先日、お話ししたばかりの方でした。まさかこんなことになるとは。ご家族の動揺と比べたら些細なものでしょうが、私もまた動揺しています。せめてお経を読むときだけは、心を落ち着かせようと言い聞かせていますが。


不安定な気持ちを吹き飛ばすようにお役僧に集中し、2件のお役僧を終えてお寺に戻ると、すぐに灰作務と本堂荘厳(飾り付け)に取りかかりました。


灰作務は少し手抜きです。一番使用率の高い位牌堂の香炉のほとんどを、網でふるって再利用せず、新しい灰と入れ替えました。


目が粗い灰を使っていますが、利点は線香の燃えかすが残りにくいことです。灰の中にまで空気が入って、燃焼を続けやすいのですね。


それが長いこと使っていると、線香の作りだす灰と混ざって、燃えかすがたくさん残るようになります。そろそろそんな状態でしたので、思い切って入れ替えをしました。


当然、網でふるって燃えかすを取り除くよりも早く仕事が終わるわけです。近年の中でも特段に忙しい年末に、良いタイミングで灰の入れ替え時期になったもんです。


長女に手伝ってもらいながら灰作務を終えた後は、住職とともに本堂の荘厳に取りかかりました。華やかに飾り付け、世代様の掛け軸を西側にずらりと並べ、お正月の雰囲気が整ってきました。


まだ少しやり残しがありますが、今日はここまで。明日もまだお役僧があります。大晦日は、今日訃報が届いた方の葬儀があります。正太寺とその周囲のお寺を含めて、ここまで葬儀の多い年末は初めてではないでしょうか。


12月に入っても寒暖の差が激しかったから、それも影響しているのでしょうか。必ず訪れるものとは言え、やはり、悲しく切ないです。