書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

成道会に、師走を体現

12月8日は成道会(じょうどうえ)。お釈迦様が悟りを開かれた日。多くの日本人にとってはクリスマスよりも大切な日なのですが、残念ながらそこまで人びとの意識に入り込めておりません。


そして正太寺にとっても、12月の8日は毎年「暮れどき」のスタート日です。今日からだいたい10日の日程で、入出・太田のお檀家さん宅にてご先祖様に歳末供養を申し上げて参ります。


一昨日書いたような事情で今年は私がほぼ1人でお勤めします。「ほぼ」と書いたのは、師匠が無理をして少し手伝ってくれたりするかなぁ、とかいう思いでして、無理をして欲しくないという思いと真逆の期待をちょっとこめているだけで、実際には1人で全部勤めることになるのでしょう。


そんなスタート日ですから、成道会はやはり意識から遠のいてしまいます。永平寺總持寺の両本山では一週間前からこの日を目指して坐禅三昧の時間を過ごしているはずですけどね。


そんな12月8日。ご葬儀もありました。導師は住職がだいぶ無理をしてつとめてくれましたが、火葬場でのお勤めもその後の初七日(三日七日と表現する地域が多いでしょうか)のお勤めも、そしと暮れどきの日程をこなすのも、ちゃんと私がやりましたよ。


暮れどき午前の部をなんとか読み切って少し休憩してご葬儀に赴き、火葬場までお付き合いしてお寺に戻り、大急ぎで昼食をとって暮れどき午後の部へ。幸い午後からは4軒回るだけでしたので、初七日までの間に3軒をお勤めし、初七日法要のために会場へ向かい、30分の法要、15分の法話(15分で収まっていたと思う・・・)を行って帰りながら午後の部残りの1軒へ伺って。


お寺に戻ると16時を回っていました。4軒だけでしたからこの時間で済みましたけれど。元々住職が用事があって、私1人分の日程が組んであったのが幸いでしたね。明日は2人分で組んでありますから、ご葬儀がもし明日になっていたら晩になっても帰れなかったことでしょう。


家族の待つ部屋へ戻ると、子どもたちの顔を見て元気が出ると同時に、体はぐったりとしました。気を抜ける時間がありませんでしたから、急に疲れが出てきたんでしょうね。


そして明日もまた、厳しい日程をこなさなくてはなりません。今日はなんとしても早く寝て、明日がんばる元気を作り出さねばと、考えています。


どんな仕事でも大変な時と言うのがあると思います。今日はそういう、大変な時、だったのでしょうね。そして明日から先数日間もまた。


ちょっと長い気きがしますが、がんばります。