先日、ある葬祭会館にて。お通夜をお勤めするためにのために控え室に入ると、こんなお菓子が手書きのメッセージを添えて出迎えてくれました。お通夜と翌日の葬儀を担当される司会者さんが用意してくださいました。
非常に嬉しかったです。
司会者さん曰く、いつも食べていってくれないから、ということらしく、ぜひ持ち帰ってお子さんとご一緒に召し上がってくださいよ、とのこと。
とっても嬉しかったです。
お経を読む前に何かお腹に入れると、声を出しづらくなるので、お茶菓子をご用意いただいても普段は口にしません。おときの最中も同じです。どうにもお腹が空いたときにはいただく時もありますけれど。
お通夜が終わってからは、と思っても、戸で隔離された控え室といえども、あまり落ち着いていられず、外の様子を伺いながら、なるべく早く帰る事にしています。ですので、やはりお茶菓子には手を出さないのですよ。
そんな私に対しての、メッセージ。いろいろな心遣いがこもっているのでしょう。ありがたいです。
でもですね、実は、持ち帰るのを忘れたのですよ・・・。翌日の葬儀の際にお詫びをしましたが、申し訳ない気持ちは今も続いています。
お通夜が始まる前に、忘れないうちに鞄にしまおうかとも思ったのですが、それはそれで節操がないかと思いとどまり。
終わってから、少し緊張が解けたので冒頭の写真を撮りまして、追加の打ち合わせも特段無さそうなので、さあ帰ろうか、と言うときに思い出さなかったのですよね。どこのドジっ子ですか私は。
悲しみに暮れるお通夜の寺院控え室では、こんなやりとりも行われているのでした。幼少の頃にずいぶんとかわいがっていただいた方の葬儀でしたので、会場に入るや真っ先にお顔を拝ませていただいて、泣きそうになって控え室に入った私にとって、落ち着きを取り戻させてくれる心遣いでした。
ほんとに、持ち帰り忘れてごめんなさい。こんなことなら、すばやく鞄に入れてしまうべきだったなぁ。