書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

宗務所日記

お彼岸明けの宗務所です。緊急の職員会議と教区長会議が招集されました。議題は、震災への宗務所としての対応と、梅花流全国奉詠大会への対応をそれぞれ検討すること。


全国奉詠大会は、宗務庁から開催の是非についてのアンケートが届いていました。本日13時必着でFAX送信のこと、というほどの急ぎでした。ということは、その後の時間帯で宗務庁で会合を持っているのでしょうか。週明けの宗務庁からの連絡がどのようなものか、気になります。


震災については、シャンティ国際ボランティア会(SVA)から支援の依頼があり、それにどう応えるかという内容です。宗務庁でも災害対策本部が設けられていますが、現地での救援活動には手を出さない様子。SVAに金銭面での支援をするそぶりもあったのですが、結局無しになったという話です。


被災地域での曹洞宗寺院の受けた建物被害が想像以上に大きく、そちらへ金銭的な援助をすることを考えると、救援活動に振り向ける資金が足りないと言うことのような推測がされています。真相は知るよしもありませんが。


SAVは早い段階から被災地へ職員が入って現地調査をして、気仙沼市内のお寺の境内地を借りてそこに拠点を設けることになったそうです(調査と平行して、避難所などへの支援ももちろんしていました)。


長期にわたる支援活動になるため、プレハブ小屋を建設する計画がありますが、そのために必要な資金が捻出できないということです。募金も集まりつつあるようですが、公益社団法人という法人になっているため、右から左へお金を動かすことが出来ないそうです。補正予算を組んで対処する必要があるそうで、それをしていたらいつまで経っても拠点が整備できない、というジレンマ。


そこで、最小限のプレハブをとりあえず設営するための資金を、宗務所から支援することになりました。ご賛同頂けた教区長様方に感謝です。教区内御寺院様への説明も、丁寧に対応して頂けるのではないかと思います。


そして、直接的な人的・物的支援は、青年会組織である照自会が行います。宗務所はその活動をサポートするために、必要経費を確保したり、物資収集のお願いを回したりと、後方支援に専念します。


すでに22日から先遣隊として2名、現地入りしています。週明けにはバイクや調味料などを載せて、軽トラック2台が出発する予定となっています。


僧侶として出来る支援はその他にもたくさんあることでしょう。それらを実現しながら、また、SVAの支援を通して、被災地への助けとなることも続けていきたいというのが、宗務所の考えです。私も職員の1人として、出来うる活動を行っていきます。