書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

火葬場問題

湖西市には、湖西市入出地区と旧新居町内に火葬場があります。市内に2カ所も火葬場があるというのは珍しいことのようですが、合併の産物ですね。


この火葬場、新居町内の施設に一本化すると市長が表明しました。それに対して私は反対意見を持つ者ですが、それをここで書き出すときりがないのでやめておいて。


このまま火葬場が新居町内だけになってしまった場合の、私の仕事スタイルの変化ぶりについて想像を巡らしてみました。


通常、葬儀後に出棺して火葬場に到着し、荼毘に際してのご供養をしたら、一旦お寺に戻り、初七日(本来なら三日目・安位諷経)の時間に合わせて再び会場へ向かうことになります。


ところが、新居町の火葬場まで、車で20分強を要します。仮葬の時間は1時間40分。収骨を含めても2時間かかるかどうかという時間です。この間に往復するとなると、それだけで40〜50分、つまり半分近くの時間を消費してしまうことになります。


これはとてももったいない。今でも、隣の市である浜松市の旧浜松市エリアは、おそらく火葬場まで30分はかかるであろうケースが頻繁にあると思われますので、この時間をどうするかが悩みの種のはず。


そのせいか、浜松市では火葬中に三日七日(正太寺の場合の初七日)のおつとめをしてしまうんだそうです。時間的には十分余裕がありますからね。ただ、本来は収骨をしてから行うお勤めです。そんな簡単に本来の形を変えてしまって良いわけはありません。浜松市では、そこに至るまでに、様々な問題があり、最良の解決策として今の形になっているのだと思います。


湖西市でも、早晩、同じような問題に直面することになるでしょう。新居町の火葬場は葬祭ホールも併設しているのですが、利用時間は16時頃まで、となっているようです。運営がお役所ですので、融通は期待できません。それがお役所の良い所でもあり、また時として悪いところでもあります。


実際に葬儀を経験してみるとよくおわかりになると思いますが、今現在執り行っている方法で、16時にお開きにすると言うのは、ずいぶん無理がある話です。これもまた、火葬中に三日七日のお勤めをする流れを強める要因となることでしょう。


当面は、火葬中にお寺に戻ると時間がもったいないので、そのまま葬祭ホールの控え室にとどまって、パソコン持参でやれる仕事に取り組むことになるのではと想像しています。


幸い私はイーモバイルのデータ通信も契約していますので、ネット回線にも困りません。機密性の高くない多くのデータはインターネット上に保管していますので、イーモバイルとパソコンがあれば、事務的な仕事は大半片付けられます。


2時間ほど強制缶詰状態が出来上がるので、きっと仕事がはかどるのでしょうねぇ。まったくもう。