書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

水道ポンプが壊れそう

裏山の頂上にある霊園まで水をくみ上げているポンプが、壊れそうです。今日は午前中に一度止まりました。常に変な音がしてますし。霊園の造成と共に設置されましたから、もう30年近く動いていることになります。そろそろ寿命と考えてもおかしくはありませんね。


水道屋さんに修理に来て貰ったついでに、住職がポンプ交換の話をしたところ、夕方にはパンフレットを届けてくれました。それによると、だいたい同じ事が出来る性能のポンプは30万円ほどのようです。今まで同様に約30年使うと考えると、年間1万円。そんなに高い買い物ではありませんね。


ただ、霊園事業全体で考えたら、あんまり正太寺運営の助けになっていないような気がしています。契約をして永代使用料が入ったときは一時的に口座残高が増えますが、維持清掃のために庭師さんに支払っている金額は毎年かなり高額ですし、それに対して年間管理料でどれほど賄えているかというと・・・


庭師さんへの支払いは、霊園の掃除も裏山の掃除もお寺周囲の掃除・剪定も、まとめてです。請求明細書はありますけれど、何日に何人、機材がいくら、という情報ですから、何日から何日まで霊園部分を、というようなことは読み取れません。実際、霊園部分をやったらすぐに次は山に入って、という流れですから、区分けのしようもありません。


なので霊園部分にいくらかかったかという詳細ははっきりしないのですが、もしかしたら、年間管理料以上の金額がかかっていやしないかと、心配です。それに加えて水道代もありますし、霊園に至る道の修繕費も貯めていかなくてはなりません。コンクリート道路なのでそう簡単には傷みませんけれど。


30年前の金額から変わらずにいますから、今となってはかなりお得なのかなぁ。でも墓地永代使用料は今考えても安いとは思えないので、30年前はかなりの金額に思えたはず。それを考えるとトントンなのかも。


なんにとしても、貴重なお寺の土地を使って行っている事業ですから、派手に赤字になっても困ります。世にため人のためになるのであれば、必ずしもお寺が黒字であり続ける必要はないのですが、霊園に関しては目的がお寺の運営の一助になるように、ですから、赤字じゃ困ります。


僧侶なのにお金のことをいろいろ考えなくてはならないのは辛いところです。一方ではお金に執着無く動かなくてはならないし、一方では家族を養うべく生計を立てなくてはなりません。現代の一般的な僧侶は、相反する気持ちの狭間で、なかなかに苦しい思いで生活しているのでした。