iPhone、iPad、Mac。このすべてで予定を共有して使っています。どの端末で予定を書き加えても、その他の端末にすぐに反映されます。予定を書き加えるその瞬間に、一番扱いやすい端末を使えばいいわけで、とっても便利。何も指図しなくても、全端末のデータがシンクロされてるわけです。
ところが、これが時々とても大変な事態を引き起こします。いずれかの端末でデータに不正が発生すると、それらが他の端末にも伝搬して言ってしまうのです。最後の砦はMac。Macの場合のみ、大量のデータに変更が生じるシンクロは、実行しても良いか聞いてくれます。ここで誤って実行を許可すると、元のデータを復元するのは大変な労力を要することになります。うちの場合はバックアップも自動化されているので、たぶんそこから取り出すことで復旧することが出来るとは思うのですがね。
何でこんな話をするかというと、昨日、iPhoneとiPadに使われているOSである、iPhone OSの最新版が登場しました。名前も変わって、iOS 4となりました。世間を騒がせているiPhone 4のために用意されたOSです。これが、私の持っているiPhone 3Gにも適用出来るので、やってみました。2時間近くアップデートにかかりましたが、不具合もなく、使えていました。
ところが、突然Macに警告が表示されたのです。それが、上で書いた、大量のデータ変更の生じるシンクロでした。1500件近くの予定データの書き換えが行われるというのです。慌てましたよー
しばらくしてから、原因はおそらくiOS 4へのアップデートだろうと気付きましたが、だからといって何をどうしたら最良なのか、すぐには分かりません。このMac上のデータはすべて正しいという仮定の下に、他の端末のデータを上書きする、という選択肢を取るしかありませんでした。
ところが、上書きしたはずなのに、また同じ警告が表示されます。なんでじゃー、とまたひと悩み。このシンクロ作業は、実際には、MobileMeという名前で提供されているインターネット上のサーバーにデータを一旦預け、そこから他の端末にデータが送られるという仕組みになっています。端末同士が直接データを交換するわけではないのです。
推測ですが、MacからMobileMeのデータを書き換えた後に、すでにデータがおかしくなってしまったiPhoneがすぐにMobileMeのデータを書き換え直したのではないかと、思われました。そこで、iPhoneとiPadの予定データのシンクロは行わないように設定して、改めてMacからMobileMeのデータを上書き。それからiPhoneとiPadのシンクロ設定をオンにして、ようやく落ち着いた状態を取り戻すことが出来ました。
紙の手帳に予定を控えておくなんてしてませんから、この予定データがおかしくなったら、とっても困るのです。なのに、少しの操作ミスでそれが起こりうる可能性がある訳なのですよ。こわいですねぇ。普段は便利ですが、間違ったデータもすぐに伝搬されてしまうのは困ったものです。
今回はOSのアップデートという特別作業が(おそらくの)原因でした。であれば、普段はそれほど神経質になる必要もないはずです。バックアップも常々とっていますし。でも、次回のアップデートの時に、今回の事件を思い出す保証もありません。これに近い事態になり、そして操作ミスをしてしまって、データをダメにしてしまったら思うと、ぞっとしますね。
でもでも、やっぱり、この便利さからは抜けられないなぁ。