昨年導入したキャノンのお安いインクジェット複合機には、安くてもちゃんとFAX機能がついています。WindowsPC限定ですが、PCからFAXを送ることも出来ます。これがとても便利。
LANに接続されているので、とにかく複合機の電源を入れてさえおけば、お寺のいたるところからFAXを送信出来ます。
やり方も簡単で、送りたい書類を作成したら、印刷をします。その印刷する対象のプリンターとして、複合機のFAXを示してあげれば良いだけです。
印刷ボタンを押すと、送信先を聞いてきますから、相手のFAX番号を入れてあげるだけです。もちろんあらかじめアドレス帳に登録しておけば世話がありません。
ただ一つ難点は、送付状の添付が面倒だということです。FAXモデム付属の専用の送信ソフトは良くできています。送信相手を選びながら、ついでに送付状を作成出来ます。相手先の名前やなんかは勝手に入れてくれて、メッセージを加えるだけです。
コピー機のFAX機能をPCから利用する場合も、送付状のテンプレートを自分で作るなどすれば、この手順を簡略化出来ます。
でも、この複合機の場合は、そうした機能はありません。ただ粛々と、書類を送信するのみです。やっぱり、業務向けじゃないのかなぁ、などと半ばあきらめ気味です。ではどうしているかというと、送りたい文書と送付状をそれぞれPDFファイルにしておいて、PDF編集ソフトで両者を結合して1つのPDFファイルにして、それを印刷する(FAXする)、という手順です。
送付状と文書と、双方を同じソフトで作成するのであれば、文書の冒頭に送付状部分を加えてしまえば良いのでが、私の作る文書はなかなかそういうものがありませんので、PDFにしてから結合するという、手間のかかる手順となります。
そして、ここまでしても、複数の相手に同報送信する場合には対応できません。相手先分だけ送付状を用意して、PDFにして、結合して、送信するわけです。これがFAXモデムの専用ソフトなら勝手にやってくれるんですよね。もう、その点ではとても便利。
それでもなんでも、LANを経由してどのPCからでもFAXが送信できるというのはとても快適です。最近は同報送信することもほとんどなくなりましたので、弱点も気になりません。インクジェット複合機は、安くて便利です。