書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

山開き、無事終了

午前中の早い時間帯は少し肌寒かったものの、お昼近くには外にいても寒さを感じない程度に気温が上がりました。西側に山をしょっているおかげで風の影響もあまりなく、良い一日となりました。


今年も無事に山開きのお祭りが開催出来たこと、すべてお檀家さんを始め皆様のおかげと、感謝しております。


ほんとに、お寺の人間だけではどうにもなりませんから。特にお世話人さん、婦人部役員のみなさんには、朝早くからお手伝いいただきまして、大変お疲れ様でした。今年はミヤマ団子はもちろんお茶席も好評で、ずっと忙しかったようです。


私もあちらへこちらへと駆け回っていました。お祭りに関わる用事から、親戚友人の訪問への応対など、やることは様々です。住職はいつもどおり、全体の指揮を執りながらのぼり旗へ申し込みされた方の名前をどんどん書いていました。少し間が出来ると常に全体を気にしていましたね。


書かれたばかりののぼり旗は、お世話人さんの手によって本堂への参道に整然と立てられていきます。昨年作られたのぼり旗は、山の参拝コースに沿って立てられます。こちらはおよそひと月の間立てっぱなしです。今年の分はご祈祷法要の後に回収して、来年は山へ立てます。一度申し込むと二年間立てるわけで、なかなかお得です。


婦人部の皆さんは、昼食作り部隊、お茶席部隊、お団子部隊と別れて、てきぱきと持ち場を切り盛りしてくださいました。ほんとに、すごいですよ。今年は昨年からの経験者がほとんどだったので、皆さんほとんどとまどう様子もなく。実際には昨年のことを思い出しながらいろいろ相談しつつ進めていったのでしょうけれど、時々のぞくだけではそんなことは分かりませんでした。もう、テキパキそのものです。


お寺へのご奉仕ですから、休む間もなく一日働いても、何の見返りもありません。仕事なら給料が出ますが、お寺でがんばっても金銭的なものは何もありません。せいぜい、帰りにお弁当を差し上げるぐらいしかできません。


それでも、順繰りで回ってくるお役を受けていただき、忙しい中、お祭りの日の予定を空けていただき、文句1つ言わずに、お寺のためにと朝早くからご奉仕いただけるなんて、ありがたい限りです。
(もちろん、功徳のある行いとなりますから、仏教的には重い意味を持つ行いです。それ以外にも、普段はあまり会話をする機会のないかもしれないご近所さんとの共有する時間とか、訪れたお客さんとの会話とか、それぞれ得るものはあるでしょう。)


いつになっても「お寺のために」とご奉仕いただける正太寺であるように、心がけていこうと、今日は強く思いました。「お寺のためになんか」とならないように。