書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

今年も後わすが。そろそろ来年への想いも強くなってきました。

今日を入れても残りあと5日。年を重ねる事に、あっという間の一年であったとより強く感じるようになっています。それと同時に、成すべき事を成せていないのではという、後悔の念も強く感じます。


正太寺通信は年内にもう一号出さないと締まりがないのですが、どうにも時間が足りません。見込み薄いです。寝る時間を後2時間ずつぐらい削ればなんとかなりそうですが、この忙しい年の瀬にそんなことをしたら、初日の出が拝めなくなりそうです。


正太寺てんぷる」の更新もほとんど出来ませんでした。ご祈祷の受付と宇津山城址のページを作りたかったのですが、それも果たせず。弘法様のお祭りの模様もビデオに撮ったのに、それを公開することも出来ず。編集まで完了しているのに、掲載が出来ていないという、あまりにお粗末な状態。


お寺にお参りに来た方と、コーヒーを飲みながら世間話をするという案もまだ実現に至っていません。これはまだ何年か先になりそうです。


他にもお寺を活性化させる方策をいろいろと考えるものの、手を動かす所まで行きませんでした。これはひとえに、私の不徳です。寸暇を惜しんで行動しなければ、お寺という存在そのものがこのままどんどん薄れてしまいかねない状況であるというのに。頭で理解していても、尻に火がつかないと動き出せないのは怠慢ですよね。


個人的な所では、10年近く使っている時計のオーバーホールとバンド交換が出来ませんでした。いずれもお金がかかりますから、なかなか決断が出来ません。とは言っても、オーバーホールは1万円そこそこ。この手の作業代としては安い部類です。バンドは、今使っているのと同じものがもう売ってないみたいなんですよね。購入時の価格が2万円ほどだったので、1万円そこそこのオーバーホール代金はなんだか不条理にも感じますが、気に入っていますし、これを定期的にすれば長持ちするのは確実なので、是非実施したい所。


ただ、メーカーのお勧めは、2〜3年おきのオーバーホール。すでに10年近く使ってるって、手遅れかもしれませんね。


時計もそうですが、どんなものも、壊れたらまず修理をして使い続ける、という意志を徹底していこうと、数年来強く思い続けてきました。自分の財布から出ていくお金のことだけを考えると、新しく買った方が安上がりだったり、しかもより高機能だったりすることが多々あるわけですが、地球規模の環境に与える影響を考えたら、なるべく今ある物を使い続ける方が、与えるダメージは少ないはずです。


古い物を廃棄して新しい物を購入する。それは資本主義経済における経済成長の大本になる部分ではありますが、そもそもお寺は資本主義とは関係ありませんし、考えるべきことは人々がいかにしたらより平穏に暮らしてゆけるかということだけです。


新しい物を追い求める心よりも、今ある物を大切にする心の方が、仏教の教えに従っていると言えます。それを和尚がちゃんと実践していなくては、示しが付かないじゃないですか。


今年は、そうした思いを、ちゃんと行動に繋げるべく努力をした年でした。来年は、それが結果となって次に繋がっていく年にしたいと思います。


幸い、私の身の回りの物はあまり壊れないので、修理のお世話になることも少ないんですけどね。今年の残り4日も、こうした意識をちゃんと持ち続けて、一日一日をしっかりと生きていきたいと思います。