書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

お盆のお経はこれにて終了

お盆月に突入して16日目。予定していたお檀家まわりは本日無事円成しました。

昨日と打って変わって涼しい朝を迎えました。お経を読んでいる間も、曇りがちな空模様で、湿度も低く、快適。これが本来の6月、梅雨の合間の天候なのかなと感じました。昨日みたいな日が続いたら、8月から6月に引っ越した意味が薄くなってしまいます。

もちろんそれでも、今年も酷暑が予想される8月よりは、お経に回るのにも、檀家さんがお墓参りに来るのにも、熱中症の危険は遥かに少なくなっているはずです。とにかく安全にお盆をお勤めしたいという一心からのお盆月引っ越しでしたから、私の中では十分に意味のあることとなっています。

それがたくさんのお檀家さんと同じものであればいいなと。

残すは新盆施餓鬼会のみ。幸いにもお天気。しかも気温は25度ぐらいが予想されています。マスクをしてのお勤めも参列も、それぐらいならなんとかなるでしょうか。参列する檀家さんたちは法要が始まれば一言も話しませんし、本堂内に入るのは多くても20人。十分に間隔も取れるので、マスクなしでも良いようにも思います。

我々和尚も、お経を15分ぐらいですし、窓は開け放して外かと思うくらいに喚起は抜群ですから、エアロゾルが発生する可能性もありません。マスクをしなくてもリスクは無いと判断できなくも無いのですが、果たして正解は何処に。

理屈でもし正しいとしても、人の行いには感情がつきまといます。誰もこれを正解と言えない以上、一人でも心配されている方がいるのだとしたら、なかなかマスクなしで法要を行うことは難しい状況であるとも認識しています。

悩ましい。和尚が相対してお経を読むのではなく、施餓鬼棚の方を向いて読むようにすると、檀家さんの方に口が向くことがなくなります。そしたら少しは安心できるかな。

まだ数日あるので、しばらく悩み続けます。マスクつけていると、参列しているだけでも体調悪くなりそうなのですよねぇ…

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お盆らしい気候になりました

蒸し蒸しと暑い1日でした。本来の8月お盆はもっと暑いのですが、20年ぐらいまえの8月お盆は今ぐらいの暑さだったような気もします。気がするだけでしょうか。

というわけで、今日は、6月なのに8月お盆の気分でお経にまわっていました。涼しい月に引っ越したはずなのにどうしたことだろうというモヤモヤは、とりあえず奥に引っ込めて。

今年のお盆は、途中で息苦しさを感じる日があったり、疲れやすいタイミングがあったりと、なんだか微妙な体調の日がありましたが、大崩れすることなくラスト1日前を迎えました。

ここ数年での大きな変化がありまして、留守のお宅がものすごく減ったのです。昔は畑へ行ってたりと留守のお宅が多かったのに、今は大体皆さんご在宅。理由はいくつか想像できるものの、一つはっきり言えるのは、畑へ行かなくなった方たちが一定数いる、ということ。

元々高齢化の進んだ街ですが、それがまた一段進んだように思います。

でもまあ皆さん、日常生活を送る分には十分にお元気で、マスク越しでの短い会話ですが楽しくお話もできて、パワーをもらえている気がします。これがなければこの過酷な期間はとても乗り越えられませんからね。

本当に、正太寺はお檀家さんに強く強く支えられているなと実感する日々です。

そんなお盆のお経も明日で最終日。体は楽になりますが、ちょっと寂しくもあります。大学生ぐらいまでは、終わるのがただただ嬉しかったんですけれど、私もまた、ちょっとずつ変わっているようですね。良い方に。

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山門大施餓鬼会、無参拝者で厳修

ギャラリーのいない形式でスポーツの試合が再開されていますが、こちら正太寺でも、参拝者ゼロの山門大施餓鬼会を厳修しました。

師匠と二人でのお勤めはしばらくなかったことでもあり、新鮮。ただ、師匠の声の出は段々と悪くなってきていて、以前のような声質ではなくなっていて、いつまで最前線でお経を読んでもらえるかは心配です。

十分にお寺のために尽くしてきた方ですから、いつ本格的な隠棲に入られても良いとは思うのですが、檀家さんも寂しがるでしょうし。

そんなことを感じつつ、およそ1時間に及ぶ法要を無事に終えました。無参拝者だとお焼香の時間もないから早く終わるかと思ったら、全然そんなこともなく。出だしのしゃべりがない分しか短くならなかったですね。

8月のお盆を思えば十分に常識的な気温の中でしたが、蒸し暑さはなかなかのもので、終わって気が抜けたら疲れでぐったりとしてしまいました。でもこれで、今年のお盆も一山超えた感じです。あと一週間。お経に回るのは1日半ですので、本当にもう少し。体調はなんとかキープできています。この調子で頑張ります。

お檀家さんにお知らせです。山門大施餓鬼会にあわせてお勤めした特別施餓鬼会へお申し込みいただいた皆さん、お塔婆の準備ができております。本堂よりお持ちになり、お墓へ納めてください。

なかなかお寺にお越しになれない方の分は、21日の新盆施餓鬼会終了後に、お墓へ納めておきます。ご安心ください。

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檀家さんちが、違う!

それは偶然の気づきでした。

今日は少し離れた檀家さんを集中してお経に伺っていたのですが、長い間、師匠が行ってばかりのお宅でした。13日は、8月にお盆をやっていた頃から2つのルートが組んであり、軒数の多いルートを私が受け持っていた関係で、今日初めて伺ったお宅もあったぐらいなのです。

ですので、お経を読み終えて車に戻ると、念のために次のお宅の場所を調べてから出発していたのです。

そんな中、このお宅ははっきり場所を覚えているから調べなくても大丈夫かー!と元気に出発しようとしたのですが、何の気の迷いか、わざわざ調べたんです。

そこからなら10分かかるかどうかぐらいだなぁ、なんて思いながら調べたら、Google Mapsだとルート探索しなくてもそこまでの所要時間が出るじゃないですか。そこに1分って出たんですよ。

10分が1分。

いくらなんでもそれはおかしい。逆だったら、徒歩での計算になっているのかな、なんて思い過ごしたかもしれませんが。

住所をよくよく見てみたら、記憶にある住所と全然違う。町の名前からして違う。

引っ越したという話を聞いた記憶はなかったので、師匠に確認をしたかったのですが、師匠もまたお経に回っていましたので、携帯を鳴らしても当然反応はありません。(ちなみに帰着後も不在着信に気づいてすらいないようでした…)

Google Mapsの示す場所は本当に至近距離。とりあえずそこに行ってみる。しかし表札が明らかに違う。詰んだ。

それでどうしたかと言うと、恥を承知で電話をしまして、無事に目指すお檀家さんのお宅へ伺うことができました。幸い、そこから数百メートルしか離れておらず、大通り沿いということもあって、すぐにたどり着けました。(静岡県湖西市でいうところの大通りとは、センターラインがある道、ということです)

その後予定ルートを回り終えてお寺に戻って師匠に報告すると、引っ越したのは随分昔のことだったようです。何度か伺ったことのあるお宅だったのに、なぜ気付かなかったのか…

今日ほどスマホの存在に感謝したことはなかったかもしれません。素晴らしいデバイスです。人生を変えてくれますね。

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いよいよ頭がゆだって来た

お経三昧の毎日も、時には息抜きが必要です。人間、一つのことを続けるのには限度があります。本山での坐禅三昧も長くて一週間にとどめられています。達磨さんの9年は特別。

というわけで、お経三昧が12日を数えたところでそろそろ息抜きをしたいところですが、あと4日は息抜きできません。

仕方ないので、頭の体操をすることにしました。

娘の一人部屋を作ろう大会。

長女は中学3年なので、そろそろ一人部屋があてがわれてもいい頃です。私が一人部屋になったのは高校生になってからでしたが、今のまま放置しておくと、娘が一人部屋を獲得するには一人暮らしを待たなくてはなりません。

今時の子に対してそれは可哀想なので、なんとかならないものかと、空想です。

妻も交えて頭の体操をした結果、夜の9時過ぎぐらいから朝まで限定の一人部屋ならできそうとなりました。残念ながら、24時間の一人部屋は無理でした。娘よ、すまない。

このプランを実行する過程で、タンスが必要となりました。できれば3つ。なるべく安くて、軽いプラスチック製とかの。それでもひと竿2万円ぐらいは軽くかかるみたいで、アイリスオーヤマでそれぐらいなので、これ以上安いのは期待できそうもなく、ちょっとどうしようとなっています。

早く給付金来ないかなぁ。将来の学費のために貯金もしなくちゃなりませんが、子どもたちの生活環境も少しは整えてあげないとならないなと考えているところです。

雨降りに思う、いつものアレ

時折強い雨の降る中での、お盆のお経でした。

車を使っての移動をしていますので、乗り降りの際が一番雨に濡れます。なるべく濡れないようにといろいろ考え、傘も都合の良いものを使っていますが、濡れるものは濡れます。どうにもなりません。

フェイスシールドを手持ちしているだけでも、降りるのにも、乗り込むのにも時間が余分にかかります。これに関してはバッグのサイズを大きくして、フェイスシールドを収納できるようにするつもり。

一緒に五如来幡も収納できるといいのですが、下手に扱うと折り目がついてしまうし、かといって濡らすわけにはいかないし、難題です。

雨の日の車の乗り降り、いつになったら濡れずに済むようになるのでしょうか。今のところ1BOXカーの2列目から乗り込むのが一番濡れずに済む方法ですね。荷物を放り込み、傘をさしたまま乗り込んで。でも2列目から1列目への移動が難しい車種も多いです。ウォークスルーになるのは2列目と3列目だけ、という具合に。

そして、2列目から乗り込んでも、完全に濡れずに済むわけでは無い、と。

後部ハッチから乗り込むのも手ですが、中から閉める手段がないことが多いです。昔はセレナが電動で動かすオプションがありましたが、今もあるのかな?

ステップワゴンのワクワクゲートも、傘さしたままで乗り込める幅がないので、2列目ドアから乗り込んだほうがまだ濡れません。

雨の日用に屋根が展開されるギミック搭載車両、欲しいです。

普段なら、雨に濡れるのはそれほど嫌いでは無いのですが、お経に回っているときだけは別です。少しも濡れたくありません。お檀家さんのところへずぶ濡れで伺うわけにはいきませんし、五如来幡のように塗らせない持ち物もあります。

日本にはいくつも自動車メーカーがあるのに、どこも雨の日の提案をしてこないのが不思議で仕方ありません。お願いしますよ。大雨の日でも濡れない仕組みを、是非開発してください。

お経開始前の準備を指折り確認

お盆のお経に伺うと、お仏壇に五如来幡を置いて、ロウソクに点火し線香を立て、お霊供膳の蓋をとって、準備完了となります。お霊供膳の前に線香立てがあるか奥に線香立てがあるかで順番は前後しますが。

今年はこれに加えて、フェイスシールドを被ってマスクを外すという手順が加わりました。これが意外に強敵で、一つ手順が増えただけで、どれかを忘れてしまうという事態が繰り返されているのです。

一番ひどいかったのは線香の立て忘れ。途中で気がついて立てましたけれども。

2日ほど前にようやく気がついて、指折り数えて確認するようになりました。読経前に、お霊供膳の蓋が取れているか・線香は立っているか、五如来幡は置いてあるか、フェイスシールドはつけているか。この4つが整っていれば、他のことも自動的に整っていることになりますので、一つ一つ確認しながら指を折って、4まで数えるのです。

これをするようになってから、何かを忘れたという事態は起こらなくなりました。助かった。

いちいち声に出して確認していますから、私の背中しか見えていない檀家さんは疑問符だらけかもしれません。すいません。

明日も元気に声出し指折り確認がんばるぞ。