書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

梅花大会が無事に開催されました

係りが受付のため、中身はさっぱり見れていませんが、4年に一度の梅花大会、無事に開催されました。昨今の情勢を見るといつまで開催出来るか分かりませんが、それでもまだまだ続いて欲しいなと思います。大会といってもお祭りみたいなもので、ちょっとした緊張感と、なんだかふわふわした感覚と、味わってもらえるいい機会と思うんです。

御詠歌というとお年寄りがやるものという認識は根強いです。それなのに生涯現役の方が増えましたので、御詠歌に時間を割いてくださる方は増えません。だんだんと減ってしまっています。

正太寺も10名ほどはいた講員さんが、今はお一人です。先生を呼べないので、隣寺さんの練習の時にご一緒させてもらっています。

新しく入っていただけるかたもなかなか見つからず。これが全国規模で起こってますので、先行きは暗いです。

せっかく良いものなのに、続けていくというのは難しいものです。同じことが仏教事態にも発生してますから、お寺の未来もくらいです。息子が居ますから、檀家さんからは後継者として期待されていて、私もそのお気持ちは大変うれしいし、将来、資質がしっかりしていれば後を任せたいと思っていますが、とはいえ、今のままの状況が続いたら、息子の時代には食べていけるかどうか分からない事態になっているので、親の立場としてはなんとも苦しい。

梅花講員の減少はお寺の将来に直結してますから、ついついそんな暗いことを考えてしまいます。お寺の必要性を感じる方が減っている現状では、お寺の存続は当然出来なくなります。それが宗教というのものですから仕方ないのですが。手を替え品を替え、というようなわけにもいかないですし。ああどうしたものか。世間が思うよりも、お寺の世界はすでに困窮していて、崩壊までのカウントダウンは始まっています。当たり前に存在していた先祖代々のお墓が突然消えるまでそんなに時間は残っていません。

檀家さんの信心がどんなに篤くても、お寺の維持に必要なのは多額のお金です。生き残るのは、メディアが槍玉にあげるような、ごくごく一部の、収入が多いお寺だけですよ。

4年後もまた、梅花大会が開けるといいなぁ。