書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

お中日前夜はお団子作り

正太寺では、お彼岸の入りとお中日に、お団子をお供えしています。ピラミッド状に積んだやつです。

米粉を買ってきて、最近は1kg使います。これより増やすと蒸し器に入らないのです。以前は1.5kgでやっていたのですが、なぜか最近それだと入りきらなくなってしまって…

米粉をこねるのに熱湯を使うというのは広く認知されていることだと思うのですが、なぜ熱湯かというのを調べていくうちに、どうやら最近の米粉は熱湯でなくても良いのでは、という結論にたどり着きました。

昔は今ほど米粉の粒が小さくなく、熱湯によって粒がつぶれて粘りが出るということのようで、米粉の粒が非常に細かくなった最近の米粉は(平成に入ったぐらいから十分に細かいようです)熱湯を使わずとも粘りがちゃんと出るんだそうです。

もっとも、昭和50年ごろの米粉であっても、80度もあればそれ以上高温のものとの差はほとんど出なかったようですが。

そんなわけで、お彼岸の入りのお団子は、熱湯ではなく、少しだけ低い湯温で作りました。それでもまだ熱かったのですが、出来上がりはこれまでと何ら変わりなく、一安心。最終目標は水で作ることなのですが、一気にそこまでは勇気がないので、お中日に向けた今日のお団子作りでは、さらに低い湯温で挑戦しました。

でもまだちょっと熱かったので、70度以上はあったのかもしれません。火を止めるのが少し遅かった。

前回のお団子作りで、少し固めに仕上がり、ピラミッド状に積むのに苦労しました。すぐ落ちてしまうんです。丸めて積むのが私の分担なので、そこをもう少し楽にするべく、湯量をわずかに増やしてみようということになりました。

前回は米粉1kgに対して、お湯を790ml。平成29年から記録をつけ始めて、その時には750mlだったので、だいぶ増えました。790mlよりわずかに増やして800mlで挑戦。

そしたら、非常にクリーミーになってしまって、団子に丸めるどころではなくなってしまいました。米粉は余分に買っていないので、大変まずい状況です。米粉を足せば話は早いのですが、確か入出のスーパーには無かったような気がして、他のスーパーは車で片道15分から20分かかります。腰が重くなりまして、ひたすらこねたらどうだろうと、こねまくりました。

少しはまとまってきたのですが、それでもまだ団子にできません。まな板の上でピラミッドにすると、蒸し器に移す時にまな板にくっついて離れないんです。これでは仕事にならない。

今度は、扇風機をかけて風を当てながらしばし放置。30分ほど放置したでしょうか。少し水分が飛んで、ようやく団子ピラミッドが作れるようになりました。でも、柔らかいのに、塊から切り離した時にはボロボロとなるし、非常に不思議な状態です。以前、水分多めで作った時には、蒸し終わったらピラミッドが力なくヘニョっとなっていました。団子の一つ一つが、柔らかさゆえに3分の2ぐらいの高さに押しつぶされていたんです。もしかしたら、あれの再来になるかも。

あの時には見てくれは悪かったものの、お団子自体はとても美味しかったんです。柔らかくて、最高でした。今回もせめてそうあって欲しいのですが、ボロボロなりやすかったのが気になります。食感があまり良くないかも…

久しぶりに、蒸しあがりが心配な出来栄えとなりました。湯温が低いせいではないと思うのですが、他の理由が見当たりません。計量カップの読み間違えはさすがの私もしていないと思いますけれど。大事なところを私が関わっているのが失敗の原因かもしれませんね。妻に任せて、丸めるだけにするべきだったか。

もし明日お参りに来て、変な形のお団子が気になったら、この日記を思い出していただけると幸いです。台風の影響はこの辺りはさほどでもないようですからね。お天気見ながらお参りください。午後からならなんともないと思います。

今度の台風、沖縄ですでに怪我人が出ていますし、九州でも鉄塔が曲がったりと、被害が出ています。せめて亡くなる方が出ませんように。台風15号で停電が続いている地域の皆様にも、早く日常が取り戻せるように、お祈りしております。