書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

実は今まで不完全だった防犯カメラ

防犯カメラを増設して早数日。実はその後もずっと防犯カメラ周りの設定に振り回されてきました。主にはこれ以上費用をかけないため、に。

Dropboxへ録画データを書き出す機能があったのでそれをあてにしていたのですが、これがさっぱり不完全で、動くものを検知した時だけ書き出そうとすると数時間後にはDropboxへアクセス不能になり、24時間録画に切り替えたら数時間よりは長持ちしたけれど24時間は持たず、というありえない結果となりました。

WiFiが安定していないためなのかとも思うのですが、少なくとも1台は非常に電波も通信速度も安定している場所にあります。また、不安定でも動いてくれなきゃ困ります。メーカーへ問い合わせも考えたのですが、多分反応ないような気がしたので、とりあえずこちらでできる対策をとることにしました。

Dropbox以外の方法だと、NASかSDカードへの記録があります。SDカードは抜き取られればデータが残らないことになるので、防犯カメラとしては失格。事実上、NASしか選択肢がありません。

そしてNASは現在正太寺では運用していません。Mac miniをファイル共有サーバーなどなどにして運用しています。あぁ、これも2012年ぐらいの購入。だいぶ時がとっだいぶ時が経った。

つまりは高機能なNASな訳なのですが、高機能過ぎて防犯カメラから認識できませんでした。セキュリティがしっかりしているため、古い規格のアクセス方法が提供されていないんです。防犯カメラは2017年発売の品なのでそんなに古くないのですが、NASへのアクセス部分は古い規格を採用しているようで、まあつまり、NASの側のセキュリティレベルを下げるしかありません。

Macだとその方法がどうしても分からなかったので、Mac miniのなかに仮想OSとしてLinuxを立ち上げ、そちらで防犯カメラ用のNASとして機能するようにしました。これを実現するのに24時間ぐらいかかってます。回りくどい方法ですが、費用は一銭もかかっていないんです。私の時間だけが費やされました。

Linuxもセキュリティは当然強化されていて、そのままだとMacと同じように防犯カメラからアクセスできなかったのですが、こちらはなんとかやり方が分かりました。これでとりあえず、録画データはカメラ本体ではなく、少し離れた場所に保管されるようになったわけです。

普通の侵入者ならば、カメラのデータがどの機械に保管されているかは分かりようもありませんから、これでセキュリティ的には大丈夫なはず。この日記を読めばMac miniを破壊すればOKということになりそうですが、いやいや、私が書いてないだけで、Mac miniにしか保存されていないという保証はないですからね。

最も、今回の防犯カメラ導入は侵入者への備えではなく、物音がした時に怖くて現場を見に行けない、という要望への備えです。それが実現できればOKなのです。だいたい正太寺には盗るようなものがないですから、危害を加えられないようにするのが最優先。それは防犯カメラではなくて、施錠のほうでしょう。でも禅宗のお寺は24時間悩んだ人を受け入れなければなりません。その意味では強固な施錠はできないんですよ。困ったものです。

インターホンが機能していればそれでよしとするのか、いやいやいつでも本堂に入って本尊様と向き合えるべきなのか、ここはもうずっと悩んでいます。

ちなみに。Macのファイル共有サーバー機能もLinuxのそれも、動いているのは同じものです。アプリと表現するのはためらわれますが、まあ同じアプリが動いているというようなものです。ですからLinuxでできたことは当然Macでも出来るのですが、これがねえ、思うようにいかないんですよ。Macでのファイル共有は強固なままにして置きたいので、現状で納得することにしています。