書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

水向け用のアレを試作

なんと説明したら良いのか。大施餓鬼会における正太寺の水向けは、大きなタライに水を張り、三界万霊塔に向かって水をかけることで行います。この水をかけるときに使う得物が、名無しの権兵衛。多分。小さな器を使う通常の水向けであれば、湖西市では水向け花と呼ばれる花を使います。ガウラ(白蝶草)なのかな?正太寺のお檀家さん宅では葉っぱだったりしますけれど。

タライに対して使うには水向け花では小さすぎます。よって別の何かしらを用意しなくてはなりません。

今までは、ススキを束ねたものを使っていました。ただ、時期的にススキがいまいち育っていません。雨の日用の水向け棚設営方法とともに、ススキが無い問題も懸案事項でした。

師匠の発案で、今年は竹を使ってみることにしました。孟宗竹を切り出してきて、枝を束ねるんです。

切り出してきた孟宗竹。

枝の部分を切って束ねます。

束ねたところの写真は無いんだなぁ。

今日は簡単なテストでして、明日明後日で束ねたものをしっかりと固定して、力強い水向けに耐えられるようにするんです。

枝をだいたい3本も束ねれば、そこそこいい感じになりました。師匠の思いつきですけれど、うまくいきそうです。ススキを束ねるよりもだいぶ楽なようにも思えます。何より、暑い中の作業では無いのが嬉しい。

懸案事項、多分これで一つ解決。明日の準備は雨の予報なので、水向け棚もいつもの棚ではなく、新しく用意したステンレスワークデスクを使うことを予定しています。棚に竹を縛り付けてワサワサさせるのですが、それをワークデスクでどう再現するかが悩みどころ。当日は晴れの予報なので、午前中にそのあたりの設営ができそうですが、両日とも雨だった場合にも出来るワサワサ再現は、どうしたらいいかも考えなくてはなりません。

逆に言えば、それさえ良い案が見つかれば、もはや6月のお盆で悩む点は残っていません。万事OKです。これから何年も安心です。お世話人さんたちと、色々考えたいと思います。