書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

左手首のガングリオンを摘出する手術を受けました

ガングリオンという響きがカッコよく思えて仕方ない今日この頃。いよいよ左手首から取り出してもらう日となりました。

麻酔のために自力で帰れない関係で、妻に付き添ってもらって8時半に外来受診。手術部位にマーキングをしてもらい、9時前には看護師さんの案内で手術室へ移動。途中で着替えて荷物を預け、いよいよ手術室へ。

本当に手術室です。ここまでくると、物珍しさで興奮してきました。不安よりも興奮の方が大きい。

手術台に案内され、横になると、3人ぐらいの看護師さんであっという間に準備が完了します。点滴とか、心電図、心拍計と、いくつか体にくっつきました。診察の関係で先生が少し遅れるということで、そのままの状態でしばし看護師さんと談笑。なぜかホラー映画の話題になったので、トラウマレベルの高い一押しの映画をプッシュしておきました。

程なくして先生到着。すぐに麻酔の注入に取り掛かり、効き具合を確認しながら手術開始。「麻酔がよく効いてますよ〜」という声をかけてもらったものの、その時にはまだ先生が触っているのがよく分かったんです。指先も動くし。

「えっ?まだ効いてないよ?感覚あるよ?」

と思っている間に、どうやらメスが入ったようで、頭の上の方から看護師さんに「どうですか?大丈夫ですか?」と聞かれました。不思議なもので、痛みもありませんし、どこを切られているかも分かりません。指先の感覚はあるのに。脇から麻酔を入れてますから、指先が一番後から効くんでしょうか。そんなものなのでしょうか。何れにせよ、それからしばらく二人の先生の会話を聞きながら睡魔と戦う時間を過ごしていまして、気がついたら痺れている感覚のみを残して左腕の他の感覚は無くなっていました。

MRIの画像を見ながら手術するかどうかの話をしていた時には、10〜15分ぐらいの手術ですって言っていた気がするのですが、手術が終わったのは11時ごろでした。先生が縫合していたのはなんとなく分かったので、それが終わってすぐに手術終了ですと言われて、あっという間に手術室を出て着替えルームで着替えて、妻の待つ待合ルームに徒歩数秒で到着した時に11時でしたから、先生が到着したのが遅く見積もって9時半ごろだったとしても、およそ1時間半、手術していたんだと思います。

骨の下にガングリオンが入っていて、ちょっと時間かかりました、という説明でしたけれど。確かに先生が奮闘している様子は感じていました。MRIの画像でも単なる白い塊ではなく、なんとなく二つに分裂しているように写っていましたから、骨を挟み込むようにガングリオンが存在していたんでしょうか。腱から神経から通っている場所でそんなふうにややこしく存在していたのだとしたら、すごい苦労したとしても不思議はありません。面倒な手術、ありがとうございました。

私の感覚としてしは、手術室に入って2時間もかかったという実感はないんです。せいぜい30分ぐらいという感じ。途中で寝落ちしていたんでしょうか。ちょっとは寝ていたと思いますけれど、そんなに長時間ではなかったはず。先生の会話がさほど飛んでいませんでしたからねぇ。

部分麻酔で2時間の手術なんて、自分が受けるとしたらとてもそんな長時間じっとしていられないと今までは考えていたわけですが、いざ実際に経験してみると、意外と大丈夫なものなんだなと感じています。そもそも身動きとれない程度に固定されてますからね。顔が痒くてもどうしようもないわけですよ。不思議と痒くならなかったですけど。

化膿止めの内服薬と、痛み止めにロキソニンをもらって、今日は帰宅となりました。お会計は16,100円。先生をあんなに長時間拘束したというのに、正直安いと感じてしまいました。3割負担ですから、実際には5万円ぐらいでしょうか。看護師さんも手術中は多分5人ぐらいいてくれましたから、あんな専門性の高い人たちを拘束していての金額と思うと、安いでしょう。術式に応じて決まっているのでしょうから、時間給に換算してもしょうがないとは思いますが。

夕方、目医者さんの予約があったのですが、自分で運転はさすがに無理でした。麻酔が切れてくれれば問題はないと思ったのですが、全然切れませんでした。スッキリ麻酔が切れたのは、18時過ぎでしたでしょうか。先生のおっしゃった通り、9時間ぐらい効いていたことになります。そして麻酔が切れたら、左手をちょっと使おうとするとやたら痛いです。切ったんですから当たり前ですけれど。でもグーパーは時々やってくださいと指示されてますので、恐る恐るやっています。あんまり動かせないですけれど。

来週には坂東三十三観音巡りの下見があるんですけれど、行けるかどうか心配になる程度には左手がとんでもなく包帯でぐるぐる巻きになっています。明後日受診の予定ですけれど、そこで包帯ぐるぐるは取れるのかなぁ。傷口確認して、もう一度ぐるぐる巻くのかなぁ。今後のことが全然予測できないので、ちょっともどかしいですね。

とりあえず、なんの事故もなく無事に終わりました。いやー、よかった。