書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

写真係の役得は目に見えない

昨夜はホテルへ宿泊。近場のホテルがずっと満室だったのだけれど、夕方になって確認したら空きを発見。安く泊まれました。昨夜のうちに予約しておいたタクシーに乗り込み、6時には会場寺院に到着。新命住職に従って写真を撮り続ける旅に入ります。

6時半に安下所へ向けて出発。安下所とは、新住職がお寺に入る前に旅の疲れを癒やすために立ち寄るお檀家さんの家。現在は形式上の立ち寄りだが、お寺にとってひときわ大切なお檀家さんという認識のお宅を選ぶ。選ばれたお宅では、全身から緊張感をあふれさせてお迎えいただくことになる。これを撮るために早朝から動き出しました。我ながら、良い写真が撮れました。何でしょうね、ブレてたり色々失敗の要素は反映されちゃってるんですけれど、皆さんの緊張具合とか、そういうものを思い出せる写真が撮れたと思います。これが、緊張具合まで漂ってる写真だと、本当に良いものだと思うんですけれど。

その後は新住職を迎える行列とともにお寺へ戻り、以降の行事を撮りまくりました。相変わらずの枚数。以前は、整理してから写真を渡そうと考えた時期もありました。今はそんなこと考えません。全部渡します。失敗写真も含めて。多分、受け取った方でも整理はできないでしょう。気になった写真を印刷するなり、スマホに保存するなりしていただければと思っています。

見返すのも大変な量です。何考えてるんでしょうね、この写真係は。

今週もお祝い膳をいただき、幸せに帰宅しました。写真係の悩ましいのは、お祝いの食事の席まで撮影対象というところです。落ち着いて食事を食べるには、ある程度のところで撮影を諦めなくてはなりません。葛藤があります。好きだから撮っちゃうんですけどね。お祝いの席では、役員さんたちも底抜けの笑顔になっているので、撮っていて幸せ感倍増です。私も晋山結制の時には、役員さんたちがこんなに嬉しそうにしてくれるかなぁ、なんて想像してしまいます。

楽しい一日でした。体はヘトヘトですが、気持ちのいい疲れです。