書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

西国巡礼最終回 三日目

さあいよいよ最終日です。満願です。

私自身は、人生で二度目の満願。ただ、前回は御朱印帳を持っていませんでしたから、対外的な証拠物は何もありませんでした。まあ和尚ですから、特段そんなものも必要ないという確固たる考えがあったわけです。今回は主催者として参加者の御朱印帳に万が一のことがあったり、もしも押印し忘れなどがあった時のための予備という位置付けで、二冊、御朱印帳を用意していました。

一人で二冊。

そこにあまり意味はありませんけれども。それで二巡したことになるわけでもなし。ただ、予備です。

天候も穏やかで、ほとんど波のない琵琶湖をフェリーで渡って竹生島宝厳寺へ参拝。帰りのフェリーの待ち時間にお茶して時間を潰し、次は久しぶりにまとまったバス移動。県境を越えて、谷汲山華厳寺へ。第33番札所ということで、順打ちをすればここで満願になります。

今回の旅は限られた時間の中での移動ということもあり、順番にはこだわっていませんでしたが、それでも最後は33番、というわけで、帳尻を合わせています。ちょうど帰り道方面になりますしね。

こちら華厳寺さんは満願堂というお堂があったりして、満願の気分に浸るには最適なお寺となっていますが、今回はそこまではお参りせず。どこにあるのかなぁなんて地図看板を眺めたら、一番奥だったんです。バスで行くと駐車場からも距離がありますしねぇ…

今回の巡礼の旅、全4回中、唯一の記念写真を満願のお参りの後に撮影しました。普通は毎回撮りそうなものですが、私がそうした記念的なものに無頓着なためにこんなことになっております。

プリンターで印刷して、坂東巡礼の案内に同封しようかなぁ。

帰り道もなんら難なく無事にこうして戻ってきていますが、細かくはいろんな出来事がありました。病気や怪我が原因で泣く泣く参加を諦めた方もいらっしゃいます。良いこととしては、やはりこの得難い仲間でしょうか。

二泊三日の旅を4回も一緒に過ごすという経験は、なかなか無い状況です。否応無く懇親も深まります。同年会などに次ぐ間柄になれたかもしれません。きっと、困った時にも助け合えることでしょう。

今の私が思うには、巡礼の旅の最大の収穫物は、この仲間だと思います。きっと、日本中で行われている巡礼で、それが重ねられるたびに強い絆で結ばれた仲間が増えていっていることでしょう。なんと素晴らしいことでしょう。それをイメージするだけで、ゾクゾクしてきます。もちろん中には繋がりが強くなったがために起こるトラブルもあるのでしょうが、巡礼を重ねていくことで、それも乗り越えられるのではないでしょうか。

次の目標は、坂東三十三観音霊場の踏破です。バス代が西国よりも高くなりそうで、イコール旅費の上昇になってしまうんですが、ビジネスホテルを活用するなどしてなるべく上昇しないように工夫をしようと思っています。改めて参加者を募りますので、みなさんぜひご参加ください。