書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

帰ってこれないかも、と真剣に思った午後2時

たぶん昨年もそうだったと思うのですが、ちょっとした思い込みに伴い、今日の午前中は空き日となっていました。ちょうどそこにお役僧の依頼があったので、何の調整もいらずに引き受けられたのですが。

皆さんもご存じの通り、今日は大変暑い日でした。今日からお膝元、入出を回り始めたのですが、車での移動が無くなった分、日に照らされる時間が長くなりました。その分を除いてもまだ昨日よりも暑く感じられた本日。午後の部は13時スタートのところ、命の危険を感じて14時スタートにしたのですが、お寺を出発直後から、無事には帰ってこれないかも、などと考えてしまうほどでした。

首を冷やすアイテムも持っていないし、自販機でスポーツドリンクを買うお金も持っていないし。しかし、引き返して再度出直すというのも躊躇するほどに体力の消耗はあっという間で、最初のお宅へ着くまでの5分強の道のりで、着物は全体がカイロのように熱くなり、いくら扇風機を浴びせてくれても冷めていかない状況でした。

お経を読む前から汗を拭き続ける私を見て、すぐさま2代目の扇風機を浴びせてくれたお檀家さんのおかげで、なんとか体が冷め始めて、無事に勤めを全うすることが出来ました。その後は冷えたお茶をいただきながら順調に進んでいったのですが、それにしても暑さがものすごい。

5軒目のお宅にいる間に救急車がすぐ近くへ来るし…

16時を過ぎてもさっぱり気温が下がらない中、とぼとぼと帰る私の横を、なにやらスーパーで買い物をしてきた娘が自転車で颯爽と追い越していきました。ハッと我に返ると、そこはもう日陰エリア。お寺に戻るまで、ずっと日陰が続いています。あぁ、今日も生き延びた。

今日はすべてのお檀家さんへ向けて、手紙を準備し始めました。山門大施餓鬼会が15日の13時からなのですが、今日のような気温になると、本堂に入りきれなかった方は丈夫な人でも倒れてしまいそうです。半分以上の方が入れないという状況ですから、暑さへの警戒と、熱中症にならないための用意と、無理に参列されなくてもご自宅で手を合わせてくだされば仏様には伝わりますという内容のお手紙を出します。

来年からは、お施餓鬼の実施時期も含めて検討しなくてはならないと考えています。隣寺の住職とは今日少し話をしましたが、今後真剣に相談をしていきます。総代さんやお世話人さんにも意見を聞かなくてはなりませんが、このまま8月に実施していくのは、リスクが大きすぎると思います。

お寺の行持で人が倒れるなんてことはあってはなりません。今年すでに後手に回ってしまいましたが、これ以上気候に後れを取らないように、こればかりは急いで結論を出したいと思います。