書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

ふむ。さらに忙しくなった。

訃報が舞い込み、ご葬儀が予定の空いている時間を埋めることとなりました。空いていると認識していないようなスケジュールでしたので、なんの問題も無いと言えば無いのです。でも、仕事は増えます。

それでも、葬儀の支度にかかる時間が2時間程度になりましたので、やりくりは楽になりました。四十九日までの間に使う七枚の塔婆を書くのに一番時間がかかっていましたが、最近では1時間はかからなくなり、調子がよければ40分程度で書き上げられるようになりました。

今はお戒名を考える時間が一番かかっています。これはもう、技術でどうこうできる問題ではありませんからね。故人の生前のことを考えながら、どんな仏様になってもらいたいかをひたすら考え続けます。すぐにひらめくときもありますが、その思いを文字に落とし込むことがうまく出来ず、なくなく1から考え直すこともしばしば。

良い文字に行き当たっても、発音してみると誤解を与えかねない響きだったりすることもあります。半日かかってもお戒名が決まらないときは、さすがに焦ります。お戒名が決まらないと葬儀準備の大半は手をつけられませんから。

今回は、少し時間がかかったものの、比較的スムーズにお戒名を決められました。明日は朝から宗務所へ行き、その足で法類のお寺さんでの会合に出席し、そのままお通夜会場へと入る段取りです。つまり明日の朝はお通夜の支度をすべて持って出かけなくてはなりませんから、今日のうちに葬儀の支度を終える必要がありました。思い出に浸っているうちに時間が過ぎてしまうこともよくあるのですが、今回は無事に支度が整ってよかったです。

明日も綱渡りです。がんばります。