書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

檀信徒地方研修会1日目

今日から一泊二日の檀信徒研修会です。今年は檀信徒、僧侶、宗務所職員合わせて103名で出発です。

バス3台が各地を回りながら参加者を集め、一路京都を目指します。最初の目的地は泉涌寺。京都の古刹らしく、文化財が豊富です。そして、お釈迦様の歯が納められているお寺でもあります。通常は辰年の決まった期間しか一般公開されない舎利殿に上がらせていただきました。しかも、一般公開の際には歯は別の場所へ移すようなのですが、今回は中に納められたままです。その代わりに、有名な鳴竜は体験できませんでした。お釈迦様のお休みを邪魔しちゃいけないということでした。そりゃそうですね。

次の目的地は、鈴虫寺として有名な華厳寺。鈴虫が一年中鳴いていることでも有名ですが、法話も有名だとのこと。楽しみにしておりました。

前評判通り、法話は大変面白い。大変面白いのですが、残念なことに宣伝も多いんですよ。1時間ぐらいの法話の間に、20分くらいは宣伝に費やしていたんじゃないでしょうか。お札を頒布してるんです。わざわざ願った人のところまで歩いてきてくれるというわらじを履いたお地蔵さんがいらっしゃるのですが、そのお札なんです。

曹洞宗と同じ禅宗である臨済宗のお寺なのに、現世利益のことばかりおっしゃるので、その点だけは興ざめでした。宣伝の部分も面白くお話ししてくださるんですけれどもね。

そこを除けば、良いお話ばかりなんです。なかなか伝えるのが難しい部分を、分かりやすくお話ししてくださっていて、参考になりました。それだけにもったいないなぁと感じてしまうんですけれど。台風の直後だというのにお庭が大変きれいになっていて、きっとお金もかかるんだろうなと想像は付きます。京都のお寺も、生き残るのに必死なのでしょうか。

その後はお宿へまっすぐに。今日はこの2ヶ寺と移動でおしまい。明日は目的地である比叡山延暦寺、その中にある道元禅師得度の地へ向かいます。お泊まりは滋賀県へ移りまして、おごと温泉はびわこ緑水亭。なんと全室露天風呂付きのお宿です。手入れもそこそこされているようで、なかなか良いお宿です。宴会は、添乗員さんがびびるほどに盛り上がりました。お檀家さん方、元気いっぱいでした。