書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

やけに忙しいお祭りの土曜日を語ってみよう

雨。

入出のお祭りの際には、入出内の各種団体の集まりである明湖会が主催して、文化祭が開かれます。子どもから大人まで、作品を展示して、結構賑わうのです。

小学校の児童も、先生方の協力のもと、絵画や書道の作品を出品します。PTAは作品の展示作業のお手伝い。朝から入出在住の本部役員3名で、会場設営から作品展示まで、お手伝いをしました。雨の中、会場の外にある倉庫に不要なもの(卓球台とか机を収納するための大きなワゴンとか)を運ぶ必要もあり、結構な重労働です。

8時に集合し、早めに終わったとは言え、11時ごろ終了。お祭りの方も朝から準備をしてようやくひと段落し、出発前の景気付けの宴会(のように見える)が開かれようかという時間帯です。私も用事がこれだけならよかったのですが、午後からは本寺様で寺族さんの一周忌が勤められるので、そちらへ。お祭りだろうと何だろうと、欠席はできませんよ。

晩方に帰ってきて、一休み。子どもたちは晩御飯に帰宅する前に文化祭を見に行くという連絡が来たので、私もそこで合流して、一緒に作品を見て回りました。その後、一旦帰宅して晩御飯を食べ、再び出かける子どもたちを見送ったのち、今度は補導です。20時半に警備本部に補導員、子ども会、PTAが集合して補導に出ます。

補導というと大げさでしょうか。子どもたちが遅くまで出歩いていないように、声をかけて回るんです。幸い、声をかける必要がある場面はありませんでした。良い子達ばかりですね。また、この時間帯は雨が上がっていて、見回るのも楽でした。傘とカッパと持って出ましたが、出番は無し。ラッキーです。

家に戻ったのは21時過ぎでしたでしょうか。補導を名目に、屋台にフラフラ近づいてみんなと話してみたり、少しですがお祭り気分が味わえました。それにしても楽しそうです。

現在、私が顔を出すことのできる入出東部地区は、お祭りだからといってお酒を無理矢理飲ませてどうのこうのという姿はありません。緩やかな上下関係の元(時折逆転も可能)、非常に和気藹々としています。お祭り云々関係なく、彼らといるととても楽しい。そういう環境があります。しかし、それであっても、このままの姿で10年後、20年後まで続いていくとは能天気に想像することができないぐらいに、将来に対して不安が募っている現状です。何とか続けていきたいと、お祭りに関わるみんなが思っているのですが…

住民の交流の場でもあり、子どもたちにとっては一年の中でも格段に特別な日でもあります。宗教的なことを言えば私は本来蚊帳の外にいるべき立場ではありますが、入出の行事と考えれば、他人事にしていてはいけない立場でもあります。出来る範囲ではありますが、その範囲内では協力を惜しまずに、今、お祭りの日にみんなが見せる楽しそうな表情が、ずっと見ていられるようにしたいと思います。