書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

お盆最終日。無事円成と思いきや、ライブ配信は失敗

朝8時、まず1ヶ寺目の山門大施餓鬼会に随喜。10時、2ヶ寺目。そして13時。いよいよ正太寺の山門大施餓鬼会。

ライブ配信は12時半からをスケジューリングしていましたが、確か12時ちょっと過ぎからスタートしました。本堂に設置したGoProの電源を入れ、須弥壇に目立たないように設置したMacBookProを中心とする配信システムを起動。アプリ上の配信開始ボタンを押して、無事にYoutubeLiveを利用した配信がスタート。

今までのテストの結果、マイクの音量バランスもそこそこ取れているはずだし、なんら問題はないはずでした。

ところが、法要開始直前になって怪しい挙動が発生。手元のiPhoneで映像を確認すると、乱れています。よくよく考えたら、配信システムのMacBookProでも、配信スタートの確認用にYoutubeの画面を開きっぱなしにしてありました。フレッツ光を導入しているものの、帯域が足りなくなったのか…(でもダウンロード側の帯域が不足しても、配信に使うアップロード側には大きな影響はないはずなのに)

不安を感じるものの、もうどうしようもできません。今本堂に駆け込んで須弥壇に近づくわけにはいきません。私はこれからの法要の導師。すでに打ち出しの鐘が響いている中、単身本堂に入ることはもはや許されません。

気にしてもしょうがないので、法要に集中。これは不思議なほど集中できました。重ねてきた配信テストの成果から、ライブ配信がうまくいかないなどという結果は想像できませんでした。そこそこ自信はあったのです。

衣の袖を燃やすこともなく正太寺の山門大施餓鬼会は今年も無事に勤まりました。ご先祖様のご供養が、みなさんで盛大に行えました。清々しい気分です。

その後、漁業会での河施餓鬼へ移動する前に、ライブ配信をストップさせに須弥壇へ。ここで、明らかにおかしくなっている画面を確認しました。法要の途中の映像のまま、動きがありません。パソコンが暴走しているわけではありません。ただただ、映像が止まっているのです。

不審に思うというか、この時点で配信の失敗を確信しました。疑いようもありません。間違いなく失敗です。でも、原因に心当たりはありません。

しかし時間も迫っているので漁業会へ移動。組寺でお勤めする本年最後のお施餓鬼法要となる河施餓鬼を終え、お寺に戻って、電源を切り忘れたGoProの元へ行くと。

電源切れてる…

電源をとっているUSBケーブルが緩んでる…

ついでに配信システムへ向かっているHDMIケーブルが緩んでる…

多分、何かしらのテンションが加わったのでしょう。戸枠の上を走らせたHDMIケーブルがちょっと垂れていたので、どなたかの頭が引っかかったのかもしれません。それでも、USBケーブルはHDMIケーブルとは接していないので、それが緩む理由にはならないんですけれど。

GoProに電源を入れるときに、確認していなかったんです。ですから、どの時点で緩んだかもわかりません。電源を入れるときに各端子を再点検していれば、防げたミスかもしれません。でもそれだとしたら、あまりにも初歩的なミスとなります。いや、点検していないんですから、どう言い繕っても、初歩的なミスを犯してしまったことに変わりはないですね。

今年は安定して720pのHD画質配信ができると、自信満々だったのに。

測量会社に勤める兄が、ライブ配信も仕事で手がけているので(測量会社の仕事ですよ)、いっそ当日の管理をお願いしてしまおうか。法要中、機材のそばにつきっきりになるので、あまり喜んで引き受けてはくれないかもしれませんが。

どうせそこまでするなら、カメラの台数を増やして、切り替えながら配信したいですね。今は本堂内だけの映像ですけれど、本堂の外の水向けの様子も配信したいんです。今の機材では難しいんですけれど、いずれはやりたいですね。

導師の動きの中に配信のチェックを組み入れて、そうだ、カメラの切り替えなんかもそれがごく当たり前のようにしてしまえばいいのかな。さすがに不自然かな。

15日の夜を迎えて、位牌堂のろうそくをLEDキャンドルに置き換えて、なかなかの評判だったのですけれど、私の中ではこの配信失敗がとても悲しくて、最後のお盆行事であるお精霊様をご供養するためのお施餓鬼法要をお勤めした後、大変爽やかな気持ちになるはずなのに、どこか悶々としてしまうのでした。

ライブ配信の機会をあと何回か、増やして経験を積みたいです。なかなか配信向きの行事がないんですけれどもね。難しいなぁ。