書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

ろうそくをLEDに

お盆前から考えていたことではありますが、お寺で使っているろうそくを、全面的にLEDのものへと置き換えていこうと考えています。まずは位牌堂から。

位牌堂はお檀家さんが一番よく見る場所。自分のお位牌の近くでろうそくを灯し、線香に火をつけ、香炉(線香立て)に立てて、お参りをします。

そのろうそくを、まず真っ先に、LEDのものにしようと考えているのです。

これには理由があります。それは、お檀家さんのご自宅にある、お仏壇、そこで使うろうそくを、LEDのものへ変えていただきたいから。もちろん電球タイプでもいいのですが、今から買うのならばLEDの方が長持ちしそうですので、LEDを推していきます。

静岡県東海地震でずっと大騒ぎしています。その割には、お仏壇でろうそくを普通に使っています。これはとても危ない。地震でなくても、高齢者だけの世帯が増えました。一人暮らしというケースも少なくありません。その状況で、木製の仏壇の内部で火を使うというのは、どう考えても危ないです。

ろうそくだけでなく、線香の火だけでも火事になるそうですよ。まあでも線香は、大きめの香炉を使って、不燃織布を下に敷けば大丈夫だと思いますけれど。

そんな具合ですので、ろうそくよりも安全なLEDろうそくへ。お寺の位牌堂が切り替われば、お仏壇でも使っていいんだと、納得してもらえると思うんです。

普段はLEDや電球のろうそくを使っているお宅でも、我々僧侶が伺った際には本物のろうそくを準備するケースがほとんどでしょう。つまり、それが本来の姿だから、変えちゃいけない、と思っているはずです。

でも、目的が同じであれば、変えていいと思いますよ。ろうそくは灯です。周囲を照らして、仏様と自分を照らしてくれれば、ろうそくの形にとらわれる必要はありません。だいたい、ろうそく自体も変化してきてるんです。LEDで光ったって、悪いわけはありません。

そんなわけで、光ればいいんです。極論すれば。ああ、誰かに怒られそうだけど。どうしてもろうそくでなければならない理由があったとして、でもそれは、命の危険と引き換えにするほどの理由なのかと考えれば、私にはそこまでの理由は思い当たりません。

そんなわけで、位牌堂に導入するLEDろうそくは、こちらです。

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B00K4SU6W0/ref=oh_aui_detailpage_o00_s00?ie=UTF8&psc=1

アマゾンへのリンクですが、まあとりあえずクリックして写真を見てみてください。

ろうそく立てにうまい具合に立つようなものがなくてですね。コンセントから電源を取るタイプだと寺院向けのがあるんですが、正太寺にはちょっと大きすぎる。須弥壇用というサイズです。

そんなわけで、ろうそく立ては使わず、これを直置きで。リモコンも別売りであるのでそれを購入して、オンオフを便利にします。

これでどうでしょう。ただいま取り寄せ中です。同じメーカーの小さめサイズが、実は頂き物で手元にあるのです。なかなか良いのですよ、火の揺らめき加減とか。

まずは一つサンプルとして購入で、師匠にプレゼンをし、オッケーが出たら追加購入。15日の夜にみなさんがお参り来るときに間に合えばいいなと、思っております。一年に一度、みなさんが夜にお参りに来る貴重なタイミングに合わせたいと、思っております。