書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

苦手な仕事は封筒詰め

業界用語で「発送作務」と言います。作務とは、修行における掃除などの作業を意味します。発送作業のことをお寺っぽく言い換えたのが、発送作務。古くからある言葉ではないように思います。

お便りを作るのも苦手ですが、それを封筒に詰める作業も苦手です。お便りは文才に関わる部分。駄文を無制限に書くのは好きですが、お便りはA4一枚に収めなくてはならないことが多いです。それでいて、行間を広めに設けて、字のサイズも大きくし、なるべく読みやすくしなくてはなりません。短めな言葉が必要になります。得意な駄作文とは逆方向。

封筒に詰めるのは、単純作業。これもまた苦手。肩も凝る。多くの場合、A4に印刷したものを三つ折りにしなくてはなりません。ただ、ここ数年は、A4三つ折り専用の機械を買って、だいぶ楽になりました。3万円ほどの機械ですが、十分に元は取ったと思えるほどの大活躍。

そして封筒に詰める。宛名印刷はプリンターの進化のおかげで、封筒に直接印刷が高速でできるようになりました。お寺ではリコー、宗務所ではキャノンのコピー機やレーザープリンターを使っていますが、高速かつ安定して綺麗なのはリコー。キャノンはすこーしだけシワが入ることがあります。

ただ、リコーはトナーのノリが悪いことがあります。どこかで設定をミスっているのか。普段は絶好調ですから、用紙の選択が封筒になっていない時があるのかもしれません。

機械化によってだいぶ楽ができるようになったものの、封筒にお便りを入れる作業は変わらず手作業です。入れて入れて入れて入れて。全部入ったら今度は封をしなくては。シール付きの封筒を使ってますが、それでも数が多いと大変です。

ようやく全てが整い、郵便局へ持っていきます。田舎の郵便局では、料金後納印は用いません。窓口へ持っていくと、局員さんが後から切手を貼って出してくれます。すごい助かります。もっとも、局員さんに取ってもメリットがあるわけですけれど、それはわざわざ言いふらすことでもないので。悪いことではありませんよ。

切手といえば、最近はシール式の切手があるんですね。あれは便利ですね。切り離すのに失敗して切手の隅が欠けてしまうこともありません。安心です。もう全部シール式に移行すればいいのに。

というわけで、今日はこういう苦手な仕事をしたのでした。何度やっても苦手です。今月はお盆のお便りを出さなくてはならないので、これからまだまだ発送作務があります。肩こりが辛くなりそうです。