書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

奉願集め

日中は宗務所へ。当番勤務です。集中力があるようなないような一日でした。仕事は進んでいるのですが、出口の見えない仕事ばかりでイマイチ進んでいる実感がありません。気持ちが乗ってこないんですよね。なんとか盛り上げないと。

夜は入出の夏祭りに向けて、寄付金集めです。入出ではこの寄付金を奉願と呼んでます。入出にあるなぎさ保育園のある山を愛宕山と呼んでいまして、そこにあるお社が、愛宕(あたご)様。夏祭りは、愛宕様のお祭りです。

つまり神道の行事ということになりますので、住職である私が関わるというのは色々ややこしくなってくるのですが、地域のお祭りに参加するという体で乗り越えております。

ただ、まあ、今夜も同年と話しましたが、支部長クラスの役はちょっと避けたほうがいいかなと。だんだん説明が難しくなりますから。

お檀家さんには、お祭りに参加すること自体は喜んでもらっています。夏祭りはふんどしでお神輿担ぎなので、もし参加したらどんな評価になるか分かりませんが、今のところはお神輿を担ぐつもりはありません。

どんな格好していても住職には違いありませんので、正太寺の鎮守様であれば良いですけれど、よそのお社の神様を担ぐというのは。今は受け入れられても、将来的に説明が苦しくなる気がして。

秋祭りは屋台(山車)の引き回しですので、綱を引くにしても、太鼓を叩くにしても、お神輿に比べれば神様との関連が薄く捉えてもらえそうですから、説明(言い訳)もしやすい。とはいえ、今年の秋祭りは、日程次第でほとんど参加できなくなりそうです。準備にはちらほら顔を出せると思いますけれど。

昨年一昨年と消防団の絡みと、仕事まで重なってきて、にっちもさっちも行かずにお祭り期間を過ごしてきました。ようやくそれが終わって、自由に参加できそうだと思ったんですけれどね。

これでこの先、晋山結制の計画まで視野に入れて動き出すとなると、気持ちの上でも余裕がなくなってきて、足が遠のいてしまいそうで怖いです。年の順で回ってくる「五人組」の勤めだけは、入出の住民としてしっかり果たしたいと思っていますけれど。

そんなこんなの奉願集め。概ね二人一組になって入出の東部地区のお宅を訪ねて回りましたが、みなさん気持ちよく応じていただけました。こんなに協力的な地域も珍しいんじゃないでしょうか。入出というのは、良いところです。

過疎化が進んできていますが、なんとか、入出の良いところを守っていきたいものです。