書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

久しぶりの永平寺

我らが大本山永平寺。久しぶりに山内へ入りました。3年ぶり、かな?

その永平寺の法堂にて、日本曹洞宗開祖道元禅師が詠んだ歌を元に作った御詠歌を歌います。

私は、お一人だけ、おそらく法堂まで上がるのは時間がかかりすぎるからという事で遠慮された方に伴って、受付のすぐ近くに位置する大講堂にて待機しました。

大講堂には大きなスクリーンが設置されていて、法堂の様子が映し出されています。そして、法堂へ講員さん達が入るのに合わせて、大講堂でもスクリーン近くの席へと案内をしていただき、法堂のみなさんと一緒におとなえをする事ができました。

「渓声」という御詠歌なのですが、これがまた難しい歌でして、「御和讃」と付く歌は素人でもなんとかついていけるのですが、「御詠歌」と付く歌は、譜面を追うのも間に合わないような状態で、とても一緒に歌えません。

私はただただ聞き入っておりました。

道元禅師が、永平寺のある山にお釈迦様の姿を重ね、近くの渓流の音にお釈迦様の声を聞くと読んだ句です。(意訳すぎるかも)

道元禅師がいかにお釈迦様の大ファンであったかが窺い知れるいい歌です。(怒られそうな表現)

かくいう私もお釈迦様の大ファンであり、道元禅師の大ファンでして。

名神高速のリフレッシュ工事の影響で、到着予定時間よりだいぶ遅れましたが、献詠開始にはなんとか間に合いました。梅花主事さんは相当焦ったんじゃないでしょうか。

久しぶりに見る永平寺の姿は、やはり根本道場の威厳を漂わせておりました。いいところです。次に来るのは来年の檀信徒研修会になる予定です。大変落ち着くいいところですので、たくさんの参加者と共に訪れたいと願っております。