書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

宗務所日記

昨年度、宗務所ではScanSnap SV600というスキャナーを導入しました。製品紹介ページを見てもらうとすぐに分かると思いますが、原稿を高い位置から読み取るスキャナーです。OHPがスキャナーになったみたいなイメージ。

今どきの子どもたちにはOHPも通じないんでしょうねぇ。

宗務所にはもともと、ドキュメントスキャナーとしてはビッグネームであるScanSnap iX500もあり、もっといえばその前モデルの下位機となるS1300もの時代から使い込んで来たのですが、ドキュメントスキャナーでは読み取れない書類のために、SV600を導入したのです。

もっとも読み取りたかったのは、もはや和綴じ紐を解くことさえ困難な古い書類。しかし、超がつくほど重要な書類。

そんなものが、控えではあるのですが、宗務所に存在しています。それらを電子化して、コピーを提供するにも原本を破壊するリスクを負うことなく作業ができるようにしたい、というのがいちばんの目的でした。

ようやく諸々ひと段落したので、いよいよ今日からその作業に取り掛かろうと気合を入れて臨んだのですが、これがうまくいかない。

半日研究して、Macで取り込もうとすると認識精度が甘く、Windowsだとそこそこいける模様、というところまではわかりました。

そして、書類を取り込んだ後の補正作業で、書籍などの厚みのある原稿を読み込む時に、原稿を抑えていた指を取り除く機能があるのですが、これが全書類に対して一括自動処理をしてくれないため、一枚一枚作業しなくてはならないことも実感できました。一枚一枚やるにしてももう少し楽だと思ったのに。

厚み3cmを越えるのに、中身の紙はスキャナーの紙送りの際の負荷に負けてぐしゃぐしゃになってしまうというほどの薄さ、そんな書類の束です。これが5冊。さすがに手作業ではやっていられません。

要は指が写り込まなければいいんです。指の代わりに、透明な板で原稿全体を押さえ込んでおけば目的は達せられます。

こうした用途向けに、SV600用として紙押さえの透明板・取っ手付きが売られていますが、お値段が法外です。

Amazonのレビューを参考に、ホームセンターでアクリル板を買うことにしました。宗務所の帰りに湖西市のホームセンターの代名詞たるジャンボエンチョーへ行きまして、アクリル板を購入。320mmx545mmの3mm厚。

同時に駐車場へ看板を掲示するためのコーンx2、コーンの重しx2、トラ柄の棒x1を購入したのですが、こちらが合計1800円ぐらい。アクリル板は一枚で2480円。

なんともいえない感覚を味わいながら支払いをしました。

このアクリル板、透明度は抜群と書いてあるので、きっとうまくいくはず。反射が写り込むことがあるそうですが、それはどうしたら良いのかな。許容できる程度の写り込みなら良いのですが。

次の出勤は金曜日です。うまくいくか、緊張しますね。